ちょっと朗報!? 2ステージ制再検討の動きに

決まってしまった2ステージ制問題については、しばらく書くつもりはありませんでした。
いつまでも駄々をこねている子ども、あるいは分からず屋の頑固オヤジと思われてはいけないので(ウソウソ、この件に関してはどう思われようともかまいませんw)。
しかし今日、期せずして少し情勢が変わったようなので、反対者としては2ステージ制導入廃案の期待を込めて書き留めておきます。

共同配信の同記事であるスポニチ・報知・サンスポと、わずかながらにニュアンスの違う日刊スポーツの記事が伝えるところによると、9月のJリーグ理事会で決議された2ステージ制の再検討が提議されたとのこと。

話題に挙がったといわれるポストシーズン出場資格チームの決定方法の問題など、本来ならば導入を決議する前に議論されるのが当たり前のはずです。
「2015年からの2ステージ制開始」を決定したい一念で肝心な話し合いをすっ飛ばしてきたことは、今日の再検討の流れを見ても明らかでしょう。

理事会での導入決議後の記者会見では、「(ポストシーズンに進出する)上位チームが重複した際の決定方法などについては、これから決めてゆく」という内容の発言がありましたが、こりゃ順序があべこべですわな。

サッカージャーナリストの宇都宮徹壱さんは、Jリーグ戦略会議の旗振り役である中西大介競技・事業統括本部長に対するこのインタビューの中で、決議後の記者会見にJリーグ最高責任者である大東チェアマンが出席しなかったことに疑問を呈していますが、わたしもまったく同感でした。

スポーツ紙記事に書かれている通り、今回の再検討について同チェアマンは「(1ステージ制の可能性は)ゼロではない」と述べています。
深読みするとこの方、実はもともと2ステージ制反対派で、だからあのときの記者会見に出ることをボイコットしたのでは……なんてことはあり得ませんね。失礼しました、はい。

では、なぜJリーグ事務局はここまで拙速に2ステージ制導入を進めたのか?
誰もが抱くであろうこの疑問の答えとしては、サッカージャーナリスト・中山淳さんによる「Jリーグ『2ステージ制』の本当の目的と、それを受け入れられない理由」と題したこの記事が、全面的にとは言い切れませんがある程度当たっているかもしれません。

いずれにせよ各クラブの社長たちは、選手をはじめとする現場に携わる人たちやファン・サポーターが望むJリーグのあるべき姿を再確認したうえで、根本的な部分から今度はあやふやではなくしっかりとした議論を戦わせてもらわないといかんですな。
選手や解説者たちの「本来は(現行の)1シーズンのほうがいいに決まってるけど、仕方ないですね」という本意に反する心苦しげなコメントは、もう聞きたくありませんので。