敗退決定で中断期間へ/ナビスコ第7節 vs.鳥栖

棚からぼた餅、ひょうたんから駒は転がり込んでこなかった。
それも当然と言えば当然のことだ。
まず自分たちが勝たなきゃサプライズは起こり得ないのに、是が非でも勝つぞ! という意欲が圧倒的に不足しているのだから。
そんなふうにしか見えない試合内容だった。

まあ、普通に考えれば清水とガンバに連敗した時点で今年のナビスコは事実上終了だったわけだから、他力本願ながらもこの鳥栖戦まで決勝トーナメント進出の可能性が残されたのは儲け物。
もちろんその確率が低いことは重々承知ずみなので、何よりもまずこのところ急降下している試合内容……というよりも“戦うキモチ”を前面に出してもらいたかった。

球際に厳しく、セカンドボールは逃さず、奪われたら奪い返しに走り、積極的にシュートを打ち、がむしゃらにゴールを狙う。
それでも勝てなかったのなら、拍手したと思う。
少なくともこのところのヘボい試合内容から脱した形で、長い中断期間に入りたかった。

でも、今日のこの試合はそれとは真逆の、最悪に近い感じだった。
暑さがどうこうって言っても、1週間間が試合感覚が空いた東京よりも中三日の鳥栖の方が動けてたもんね。
だから試合終わったらブーイングが出ても何の不思議もない。
そのつもりだったけど、いざ選手がゴール裏に回ってきたときには、何だかそういう気力も声量も残っていなかったなあ。

それでも現在の東京のチーム力からすれば、ナビスコ予選リーグ敗退という結果は残念だけど順当だろう。
システムや戦力、ひいては現在の戦術についても、素人なりに意見を持ち合わせているが、今はまだ封印。
中断期間後、見違えるほどの奇跡的な進化を期待しよう。

いつまでこうして期待していられるのやら。
「よくも飽きずに」と思うこともあるが、大それた理由もないのに東京はやめられない。
だからこれからもずっと、愚直なまでに期待し続けていく。これでいいのだ。