2020東京の夏は五輪で燃える!

2020年のオリンピック・パラリンピックが東京で開催されることが決まった。
1回目の東京オリンピックはまだ幼くて何も覚えていないので、事実上初めての体験となる。
前日土曜は天皇杯に行かれないくらい忙しかったので、眠かったが4時50分に飛び起きてテレビにかじりついた。
IOC会長が封筒を開けて一拍も置かずに「TOKYO」と告げたときは、サッカーでゴールが決まった瞬間と同じ興奮状態に。
駒沢に集まった人たちから「トーキョ、トーキョ」と聞き慣れたコールが起こると、自然に右手が動いていた。
その後、眠い目をこすりながら新宿へ仕事へ出ると号外が配られていて、再び開催決定を実感した次第。

前回の2016年大会に立候補したときは東京オリンピック反対だった。
ただでさえ大不況のまっただ中で、東京都も財政状態も良くないし税金の無駄遣いだ、ふざけんな! という気持ちが強かった。
不必要な乱開発でいかがわしいカネの流れが蔓延するわ、ひっきりなしの工事で騒々しくなるわで、いいことないぞ!
俺たちの東京をぶっ壊すのはもうやめてくれ。そう思っていた。
だから落選したときも、「これでよし」というのが率直な感想だった。

しかし、今回は気が付けば賛成派に回っていた。
2016大会招致時に抱いた危惧や不信感がなくなったわけではない。
気持ちが切り替わったのは、一昨年の東日本大震災福島原発事故である。
打ちひしがれた気持ちに癒しを希望を与えたのが、翌年のロンドンオリンピックパラリンピック
生まれてから何度もオリンピックを見てきたが、あらためてこの一大イベントがもつ力に気付かされた大会だった。
歴史的にも最大級の自然災害と人災の原発事故が同時に発生した日本だからこそ、世界最大のスポーツ競技会が開催されるべきでは、と思い始めていた。
自分も含めて、多くの人がこんな感じの流れで2020大会の開催支持に移行したのだろう。

東京に決まって良かったが、原発に関するの質問についての回答や、プレゼンテーション時の発言には疑問だらけである。
頭に残っているのは「福島からは2百何十キロ離れているので、東京は安全です」という答え。
福島と東京は同じ日本なのに、別の国での出来事のような突き放した感じの言い方はおかしいだろう。
安倍首相は具体的な対応策を何ひとつ挙げるでもなく、さかんに安全を強調していたが、ああ言った限り今後は無策だった場合、国際的に許されない。

オリンピックが介さされる7年後の被災地の状況がどう変わっているかは分からない。
東京オリンピックが震災・原発事故のからの復興に対し、経済面でも精神面でも大いに役立てる祭典になってほしい。
間違っても、経済効果あるぞ! 大儲けするぞ! と、手ぐすね引いて待ち構える腹黒い権力者のための金稼ぎイベントにしてはならない。

開幕は真夏の7月24日(小生の誕生日!)とのことで、毎年暑くなる一方の日本の夏の真っ盛り。
本来はウインタースポーツのマラソンなんて、はちゃめちゃに過酷だ。
屋外競技はどれも暑さ対策が重要検討課題になりそう。
そのなかでも、味スタでのサッカー競技は、何としても観たい。
日本チームに、我らが東京に所属する選手がたくさんいるといいなあ。オーバーエイジ枠も含めて。
そして日本が優勝したら、もうたまらなくうれしいね。想像するだけで、今から胸がときめいてしまいますぞ。