MOMはゴール裏!/第19節 vs.大分

埼玉で仕事が終わり、時間的に味スタへ行くのは厳しかったので、やむなく吉祥寺HUBでテレビ観戦。

店に入ったのは前半40分くらいで、スコアを見ると1-0で東京がリードしていたのは意外だった。
それまで電車で実況サイトを見ていると、前節清水戦同様に冴えない試合展開のようだったからだ。
吉祥寺駅を下りて店まで歩く間、「いかんなあ。店に入ると失点してるというパターンが何度もあったな」と考えていた。
しかし、逆に東京が得点していたので気分良く1杯目の生ビールを飲むことができた。

その後、2-0で大分に勝利して、何はともあれメデタシといったところ。
完勝とか快勝というほど、すっきりとしたカタルシスを得られる内容ではなかった。
でも、失点はなかったし、中2日であることを考えれば、安定感のあるナイスゲームと言ってよいのだろう。
鬼門だった2得点リードのままで試合を終わらせ、確実に勝ち点3をものにしたのだから。

2得点を挙げた千真は1人でシュートを猛然と打ちまくっていたが、残念ながらハットトリックはならず。
最近の千真はずっとワントップで先発の機会を与えられている。
それだけに、期待に応えなくっちゃと一生懸命な気持ちがプレーからひしひしと伝わってくる。

ライバルだった忠成が東京から去ったあとはダメじゃんとは言われたくないだろう。
ずば抜けて器用とは言えないし、忠成ほどに気迫を表面に出すタイプでもない。
実は千真は、いわゆる伝統的な東京らしい選手なんだと、最近になって気付いた。
でも、これでいいのだ。地味ながらも内に秘めた闘志でプレーする選手は大好きだ。頑張ってもらいたい。

その後帰宅してからあれこれを見て、新事実を知った。
ふがいないプレーが続く東京選手に対し、ゴール裏から「シュート打て!」コール×2回とブーイングが飛んだというではないか。
その直後、ルーコンのオーバーヘッドに端を発してシュートを打ち始め、千真の1点目も出たとのこと。
コールとブーイングの時間帯は、ちょうど吉祥寺駅で電車を下りて歩いているあたりだったんだなあ。
あとから思えば千真の激しいシュート攻勢と2ゴールは、ゴール裏からの手厳しい叱咤激励から生まれたと言ってしまいたいところですな、ファン・サポーターとしては。

試合中にこんなにピタッとダイレクトに反応が現れると、声を出した甲斐があるというものだ。
この辺がやっぱりテレビだとねー……味スタへ行きたかった!
でも、こういうのは頻繁にやるものじゃないからね。
次節・等々力では「シュート打て!」コールなど不必要な展開になりますように。

宮沢は相変わらず元気そうでうれしかったな。
好きな選手だったし、元東京の選手のプレーは見ていたい。
大分も猛烈に奮闘努力して残留してほしい。

☆☆★★★★☆☆☆△★☆★★△☆☆△☆

【J1第19節】東京2-0大分
2013年8月3日(土)/味スタ/19:04キックオフ/[観客22,309人]
得点:前半37分渡邉千真/後半2分渡邉千真(PK)