しぼんでしまった期待感/第14節 vs.広島

長かった中断期間がようやく明けて、待ちに待ったリーグ戦再開だった。
あの悪夢のような鹿島戦逆転負けのことは、とりあえずもう過去のことにして気持ちはすっかり切り替えられた。

新潟・十日町でのキャンプレポートを読む限り、かなり鍛え直してきた様子。
その他、各種メディアでポポをはじめ、選手たちのインタビューなどに触れると、中断明けからの巻き返しを力強く、しかも説得力を持って語っているではないか。
そうなればもう、期待は高まらずにはいられない。

ということで、本当はとっとと片付けなければいけない仕事をやらなければならないのだが、例によって自主的判断で途中の区切りのいいところで止めにし、MXテレビ観戦の予定を急きょ変更して味スタへ向かった。

ああそれなのに、それなのに・・・今日の広島戦ときたら、いったいなんなんだ。
勝敗以前に、選手たちに攻撃の意識がほとんど感じられなかった。

もちろん攻めるつもりはあったんだろう。
でも、その意欲が感じられないと言いたくなるほどの消極的、いや、弱気なサッカーにしか見えなかった。
球際に迫る気持ちはどこへいった。セカンドボールを何本奪った?
もっとアタマを使おうぜ。DFの裏へ抜けようとかのチャレンジは?
シュートはね、打たなきゃ入らないんだよ。ペナルティエリア内で打ったシュート、あったっけ?

試合後は鹿島戦のときの無念さとは種類の異なる、とてもイヤな感覚が残った。
ワクワクした気持ちで味スタへ足を運んだ人たちは、すき屋のどんぶりが欲しかったわけじゃない。東京の勝ち試合をいちばん観たかったんだ。
あいにくドロー、あるいは残念ながら負けてしまったとしても、勝とうとする強い意欲やゴールをどん欲に狙う姿勢を見せてくれれば、煮え切らない豚の角煮を食べた時のような、あんな不快感は残らなかったに違いない。

膨らませるだけ膨らませたこの期待感は、パンッ! と音がするでもなく、シュ〜ッと情けなくしぼんでしまった。
中断明けで試合勘が不足していたとか、梅雨明けで急に気温上昇してとか、このあと過密日程で試合が詰まっているからだとか、それも分かるけど、そんなことじゃ許さないぞ。

それだけ東京を生活の一部として生きている人たちの、この試合への思い入れは強いものがあったのだ。
選手交代の遅いポポと、選手、とくに攻撃的ポジションの選手たち(タマを除く)は、次の浦和戦までに高尾山の滝にでも打たれて、やり直してもらいたい。

フ〜〜〜ッ、久しぶりに試合当日に感情のおもむくままに書き殴ってしまった。
では水曜日の埼スタに向けて、あらためて期待の風船を膨らまし始めるとしますか。

☆☆★★★★☆☆☆△★☆★★

【J1 第14節】東京0-1広島
2013年7月6日(土)/味スタ/18:34キックオフ/[観客27,852人]
得点:後半45分+4パク・ヒョンジン(広)