エキサイティング・ドロー/第10節 vs.磐田

ひさしぶりの味スタ。
青赤横丁の日は悪天候というジンクスをとうとう覆し、五月晴れで少し暑いぐらいだった。
待機列に着く前に飲んだホッピー、飛田給から歩いてのどが渇いていただけにうまかったなあ。
このとき、他売店の立川ベーコン焼き150グラムというやつと一緒に飲めばよかったな。
座席を確保してから再び行ったときには、このベーコン焼きはすでに売り切れていた。残念!

対戦相手の磐田は前節後に監督が交代したばかり。
誰かと思えば長澤徹さんじゃないですか。
わずか数年前のことながら、小平にいた頃がすでにもう懐かしく思えた。
暫定らしいけど、磐田でも東京コーチ時代同様に選手からの人望は厚いだろうし、正監督にしちゃえばいいのにね。

てなわけで結果から先に言うと、試合は東京にとって今季初のドロー。
アウェイ鳥栖戦から中2日での試合は、やはり相当に選手たちを疲れさせていた。
重たい身体とアタマで、守備も攻撃もあと一歩、二歩というところで足が出ない、追いつかない。
気持ちは感じられるのだが、やっぱり疲労見え見えで、プレーの精度がだいぶ鈍かった。

一方、磐田はシステムを昨年までの4-4-2に戻して水を得た魚のよう。
キックオフ直後は「やっぱり磐田、調子悪いみたい」と感じたが、時間の経過とともに「そんなことない、なかなかのもんだぞ」といういい動きに変わってきた。
監督交代によるメンタル面の変化もあるのだろう、前戦からの激しいプレスやゴール前にしっかり築いたDFのブロックにテンションの高さが強く感じられた。

と、そんな展開で前半に2失点してしまった東京。
後半20分をすぎてもいっこうに点が入らないと、いよいよ(やっぱり俺が現地に来るとダメなモードに入ってしまったか…)という邪念が頭をよぎった。

しかし、途中出場のナオ、忠成、平山がやってくれました!
各自がそれぞれの役割を果たして、試合終了間際にどうにか同点に追いついた。
負けかと思われる試合を、勝てないまでにもドローにするというのは、ずっと東京の課題の1つだった。
昨年もそうだし、今季この前の4連敗時でもそうだった。
今回の試合でようやく達成できたわけだから、これを「進化」と呼びたい。

勝ち点3がベストであり、すべての試合は勝利に向けてがむしゃらに闘ってもらいたい。
でも、たとえ敗色が濃厚な試合であっても、諦めずに闘えば、勝ち点1を獲得できることを証明してくれた。
気持ちが観客につたわったからだろう、試合内容は良くなかったにもかかわらず、試合後の味スタには勝ち試合後のような明るく爽やかな風が流れていた。

太田の試合後のコメントに、
「最後の5分、10分はサポーターの後押しが力強かった。いい雰囲気をつくってくれたことに感謝している」
とあったが、試合直後に選手からこんなふうに言われると、ついつい嬉しくなってしまう。

たしかに、あの時間帯はすごかった。ひさびさに自分の声が聞こえない状態だったもんなあ。
選手にとっては応援の声が後押しになるように、ファン・サポーターにとっては選手からのコメントが応援することの後押しになるもんだ。
そんな気にさせてくれた太田選手に、座布団3枚!

☆☆★★★★☆☆☆△

【J1 第10節】東京2-2磐田
2013年5月6日(月)/味スタ/15:03キックオフ/[観客28,565人]
得点:前半29分伊野波雅彦(磐)/前半40分小林裕紀(磐)/後半28分石川直宏/後半45分+3李忠成