終盤ヒヤヒヤの3連勝/第9節 vs.鳥栖

吉祥寺・クロスバーでテレビ観戦。
画面に映し出されたベアスタは実にいい感じ。一度行ってみたいな。

いやー、危なかった危なかった!
競馬で言えば、向こう正面で5馬身から7馬身、8馬身へぐんぐん差を広げるも、第4コーナーから直線の坂で失速し、ゴール板を通過したときにはハナの差とは言わないが、アタマかクビぐらいまで追い込まれながらの逃げ切り勝利。
冗談ではなく試合があと5分長かったら、もう1点失ってドローになりかねなかった。

ホームの鳥栖はたくさんの声援を受け、積極果敢に高い位置から激しくプレッシャーを掛けてくる。
そんな相手のアグレッシブさに加えて、東京の出来もあまりよろしくなかった。
しかし、何よりも怖かったのは豊田。いやー、あの選手は本当に恐怖だった。
昨シーズン、そして今シーズンここまでのゴール数はダテじゃない。

藤田のスーパーロングスローやセットプレーで豊田に向けてボールが入るとき、空気が一瞬凍り付いたように感じてしまうのは、おそらく自分だけではないだろう。
頭の中では映画「ジョーズ」のテーマが流れ、背後から人食い鮫が近づいてくるような感覚。あー怖い!
危険な決定的シーンがいくつかあったが、決められなくて本当にホッとした。

こんなふうに東京が攻められた場面ばかりを語っているが、試合自体には満足している。
というのも、3得点はそれぞれに大きな意味があったからだ。
東の1点目はセットプレーからで、しかも東京らしからぬ!? サインプレーが見事に決まった。
千真の2点目、3点目はどちらも前線へのタテのロングボールに走り込み、よく落ち着いて合わせた。

いずれの得点も、ポポトーキョーが標榜する、ボールをポゼッションし、パスをつなぎ倒して相手守備陣を崩す流れでのフィニッシュではない。
しかし、相手の出方や試合展開によって、柔軟に攻め方を変化させる臨機応変さが垣間見られた。
課題は残ったものの、攻撃のバリエーション、引き出しが増えたと感じる鳥栖戦だった。

連敗中の懸案事項だった“”決めるべきところで決める”をしっかり実践。
ようやく白星が1つ先行して、メデタシメデタシ!である。
欲を言えば、現地に行って噂のミンチ天とやらを食べてみたかったなぁ。

☆☆★★★★☆☆☆

【J1第9節】鳥栖2-3東京
2013年5月3日(金)/ベストアメニティスタジアム/18:04キックオフ/[観客14,024人]
得点:前半28分東慶悟/後半1分渡邉千真/後半4分渡邉千真/後半32分豊田陽平(鳥)(PK)/後半45分+1水沼宏太(鳥)