敗戦の中に見えた一筋の光/第6節 vs.仙台

今回も吉祥寺にてテレビ観戦。
試合から2日過ぎたので、さすがにネガティブな感情は静まっている。
というより、リーグ戦4連敗だったわりに、試合後は案外さばさばした気持ちだった。
むしろ一筋の光が差し込んだ気持ちの方が強かった。

ポポヴィッチはスタメンを勝った大分戦、柏戦のものに戻して臨んだ。
千真と忠成の同時スタメン起用は、どうやらまだ機能するには時間がかかりそう。
この2人のFWだが、公式戦の得点数はここまで千真5本、忠成4本。
プレー内容で考えても、両選手ともに自分の役割を自覚してゴールを狙う姿勢は十分に感じられる。
スタイルこそ違えども、現状では優劣はなく、ほぼ互角と言ってよいだろう。

しかしこの仙台戦で後半途中から出場した平山の動きを見て、東京の前線には大きな可能性が広がったと思う。
多くの人がそう思っただろうが、あのポストプレーには目を見張った。
東京の攻撃の流れを明らかに良い方に変えた。よかったねえ。
この日は忠成とのコンビだったが、ナビスコ鳥栖戦でもごく短い時間見られた千真とのコンビでもハマると思う。
そう、これこそがタイトルに掲げた「敗戦の中に見えた一筋の光」。大げさじゃなく、結構本気です。

大体において、テレビの画面を通して見ても平山の表情には、これまでに見られない精気が感じられた。
トラップしてからシュートへの一連の動きは実にシャープ。
よく走っていたし、守備も積極的にこなしていた。
この男がやってくれれば、まさにリーグでも類を見ない豊富な攻撃バリエーションが火を噴くに違いない!
嫁さんもらって充実した精神状態だろうし(たぶん)、きっとやってくれるだろう。

まだ6節が終わったにすぎないのに愚痴ってばかりじゃ、胃に穴が空いちゃうよ。
ちなみに2009年も開幕から6節を終わって2勝4敗で、15位だった。
そしてその年のリーグ最終順位は、東京のJ1史上最高の5位!
ならば今シーズンは現在12位だけに、最終的には5位以上にいくことは間違いなし……だよね?
科学的根拠はないが、とにかく上を向いて歩いていこう。

☆☆★★★★

【J1 第6節】仙台1-2東京
2013年4月13日(土)/ユアスタ/14:04キックオフ/[観客13,655人]
得点:後半2分角田誠(仙)/後半15分ウイルソン(仙)/後半34分李忠成