ポポヴィッチの予習(その2)

いよいよポポヴィッチが日本へ、東京へ、小平へやってきました。
早速クラブハウス内の諸施設を見学し、自主トレをやっている選手と顔を合わせたみたいですね。
オフィシャルには28日以降の練習スケジュールも発表されました。
まだ日が短いせいか、はたまた最初から選手にショックを与えないためかは定かではありませんが、得意の3部練習はないようです。

おととい本屋で何気なく『サッカー批評』最新号をめくると、特集巻頭記事にポポヴィッチのインタビューが掲載されていることを知り、すぐに賀って読みました。
前回のエントリー文末に「そのサッカー哲学や志向するサッカースタイルについて、もうちょっと探ってみたい」と書きましたが、まさにそれはこの記事の中にほぼ網羅されていました。今頃遅いって? 失礼しました。
現在発売中なので詳細はここでは書きません。
すでに読まれた方も多いでしょうが、読まれていない方はぜひどうぞ。ポポさんのとは別に、立石強化部長のインタビュー記事もありました。

より詳細な戦術や採用するシステムについて具体的に書かれた文章を探し当てられませんでした。
今のところの勝手な推測としては、ザッケローニのようにまず具体的な戦術ありきというより、やや観念的な自らの哲学でまず選手の意識を鼓舞し、目指すサッカーの方向性を強く認識させていくタイプのように思っています。

同じタイプの指導者というと思い出すのが、ポポヴィッチの恩師であるイビチャ・オシム
要はオシムの若いバージョンとでもいいましょうか。いや、こんなふうに決めつけてしまっては、あまりにも短絡的ですね。
ここまでを自分なりのポポヴィッチ像と仮定し、あとは練習・実戦の中で検証していくとします。
時間の経過とともに想像と実際とのギャップが見えてくるのも楽しみのうちです。

シーズン途中から就任した大分の監督時代、終盤10勝しつつもJ2降格してしまい、減俸を申し出てまで続投を望んだ(結局コストカットのため契約非更新)といいます。
また、昨シーズンはJ1クラブからの監督オファーも複数ある中、JFLからJリーグ昇格を目指す町田ゼルビアからのダメもとのオファーに「OK」と返事し、実際に目標を達成しました。
ポポに関するこうしたエピソードには、豊富な人生経験に基づく心の広さを感じます。

以上をもちまして「ポポヴィッチの予習」は大した中身のないまま、これでおしまいかしまし娘とします。
2012シーズン始動まであと3日、初日の小平ではどの選手があいさつするのでしょうね。昨年は平山でしたが、今年も意表をついて谷澤あたりにやってもらいたいと思っています。
とにもかくにも、選手全員に大きなケガのない1年であることを願うばかりです。