ポポヴィッチの予習(その1)

新監督のランコ・ポポビッチについて知ってることと言えばプロフィールと、イビチャ・オシム〜ミハエル・ペトロヴィッチ伝来の「組織的かつ攻撃的なパスサッカー」ということぐらい。
それじゃちょっとは予習しておこうと思った矢先、タイミングよく一昨日の「F.C.TOKYO魂!」でやってくれましたね。
番組の中で町田ゼルビア担当のフリーライター氏が語っていたいろいろな話を興味深く聞きました。

練習は極めてハードで厳しいようです。
紅白戦の最中でもけしからんプレーをしたら、その場で腕立て伏せを命じることもあるそうですね。
しかもその際、腕立て伏せのクオリティまで言及するとか。

これはすごい! 部活ならまだしも、今どきJの監督でここまでする人は聞いたことがありません。
おなじみ熊さんだって声では相当に選手を痛めつけますが、さすがにここまではしませんでした。
でも、厳しい練習はけっして悪くないと思います…と言う方は気楽、選手は大変ですけどね。

その代わり、一歩トレーニングの場を離れれば非常に穏和なジェントルマン。
それだけでなくかなりの能弁で、語り口には聴衆を惹きつけるだけの魅力を備えています。
昨年の町田監督時代のスピーチを見ても自分の思いを素直に、ユーモアも交えながら語っています。スポンサーをヨイショすることも忘れていません。エライッ!

それにしても旧ユーゴ、セルビア人の監督はオシム、浦和の新旧監督の両ペトロヴィッチ、ピクシー、そしてこのポポヴィッチと、情熱的な雄弁家(しゃべり好き?)が多いですね。
国民性なのでしょうか、それとも祖国の内戦長期化によって外国へ逃れつつも愛国心を燃やし続けてきた経験がそうさせるのでしょうか。

ポポ予習、今度はそのサッカー哲学や志向するサッカースタイルについて、もうちょっと探ってみたいと思います。