続・負けて強くなれ/vs.栃木

上のタイトル「負けて強くなれ」は北九州戦で負けたときと同じもの。
そうあってほしいし、そうでなきゃいけないし、そうなると信じている。
だが、まだまだ総合的に見て力が不足していることが明らかになった。
それじゃどうするか。これを糧にしてさらに強くなるのみだ。

前回エントリーで“レースは第3コーナーへ”と書いたばかりだが、やはりまだここから単騎で抜け出すのは楽ではなかった。
世間の評価での大本命◎・アオアカトーキョーに対するマークはきつかった。
▲印のついたトチギノギョーザオーは鞍上の松田が「ここで離されてなるものか」と必死にムチを連打し、本命馬にピタリと馬体を寄せてきたのだった。

東京が負けた4試合の共通項はアウェイであること。
ホームチームの選手からすれば、有名選手も多くて観客も集まる東京戦には普段以上に気合いが入って当然だ。
前半開始早々、高い位置からの激しいプレッシングを仕掛けてくる。
栃木の選手も気迫に満ちあふれたプレス、プレスバックを東京の選手に対して繰り返していた。
ボールを奪うやいなやのカウンター、ショートカウンターは脅威だった。

それにしても、試合後のインタビューでテレビ画面を通して観る敵将・松田浩監督のうれしそうなこと。
この一戦に期する思い、賭ける気持ちは相当に強かったのだろう。
勝てば昇格争いに踏みとどまるし、負ければ離脱する。
しかしそれ以上に「東京には絶対に勝ってやる」という意欲が栃木の監督就任3年目の松田の全身にみなぎり、それが選手に伝わり、スタンドの黄色いサポーターと一体化していた。勝利への執念が強烈に感じられた。

今の東京はこの試合のように、相手に先手を打たれると別のチームのように浮き足だってしまう。
選手自身も当然「どうすべきか」を考えているのだろうがうまくいかず、指揮官にその道しるべを求めるが明確な指針は得られぬままタイムアップに。
正直なところ、試合前日あたりは「もしかしたら栃木戦はヤバいかも」なんてネガティブな気持ちが頭をよぎっていた。
そんな弱気な自分への自戒の念を含めて、この敗戦は実に悔しい。

次節富山戦で自分たちのサッカーを取り戻して勝ち点3を奪ったら、その翌週は再び栃木戦を迎える。
今度こそは栃木・松田監督に会心の笑顔ではなく、暑〜〜い熊谷の地で冷や汗をかかせてあげようではないか。
まだちょっと早いけど、今からリベンジに燃えている。
“あついぞ!熊谷”(←国内最高気温記録を逆手にとり、昨年から始まった熊谷市の街づくりキャッチコピー)でのホーム栃木戦は、絶対に熱いぞ!



↑こないだ所用で行ったんです、熊谷に。ホントに暑かった。噂の街頭ミストシャワーも実際にあって、通行する人の頭上から降り注いでいました

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【2011 J2 第25節/栃木グリーンスタジアム/9,953人】 栃木2-1東京 [得点者/前半11分サビア(栃)・後半34分水沼(栃)・後半45+5分鈴木]