追加点取りすぎ(笑)/vs.熊本

大勝・完勝・圧勝……文句なしにすべての言い方が当てはまる試合だった。
失点の少ない熊本だけに、せいぜい2点止まりかと思われたがとんでもなかった。

ありとあらゆる得点パターンがギュッと詰まった感じ。
こんな試合、めったにあるもんじゃない。
4-0で勝った味スタでの前節・岐阜戦と同じく、この試合を現地で観られた人もまた運がいいので、先週に続いてサマージャンボ買いに行きましょう(←しつこい)。

試合が終わって4日も経ち、記憶もまばらになりつつあるので詳細については省略。
ただひとつ、この試合で東京のポジティブな変化を実感し、強く印象に残ったのは、選手たちの“あくなき追加点への執念”だ。

1点、2点に飽きたらず、さらに果敢に得点を奪いにいく姿勢は明らかにこれまでの東京サッカーには不足していた。
それが今では大違いだ。正確なパスを細かくかつ大胆につなぎ、圧倒的にボールを支配する中、誰もがスキあらば「俺がシュートを打つぞ!」と、いい意味での危険な空気をみなぎらせて攻め続けている。

FWセザーはもちろん、2列目の谷澤・草民・羽生も打つ。
梶山もくねくねとキープし前線へ配球するだけではなく、自分で持ち込んで積極的に打つ。
秀人もこの熊本戦では後方の守備に重点を置いていたが、ここぞという時にはミドルレンジから思い切りよく打つ。
今回もびっくりする弾丸ミドルを決めたように、徳永も何年もの沈黙を打ち破ったかのごとくダイナミックに打つ。
北斗も従来の「ここまで」的な半端なオーバーラップを打破し、ペナエリアどころかゴールエリア近くまで上がって自分で打つ。
森重もセットプレーのみならず、機を見てはいつの間にかするするとバイタルエリアに顔を出して打つ。
そして今ちゃんはこの試合でも羽生のゴールをアシストしたように、センターバックの仕事を大幅に超越した攻撃参加を見せた。
おまけに、この試合では後半途中出場のルーカスまでが決めてくれた。

こんな調子なので、最近の東京は毎試合シュート数が多くなるのも無理はない。
シーズン当初は決定力不足に悩み、それから抜け出して勝っても1得点の時期があり、次なる課題は追加点だった。
ところが6月末の水戸戦以降に勝った5試合はすべて2点以上のマルチ得点を挙げている。

そしてここにきて4-0、5-0の大量得点勝ち。
それじゃ次の北九州戦もまたドカーンといってもらおうか?
いやいや、結果としてそうなればワッショイな気分になるが、何よりもまずほしいのは相変わらず勝ち点3の白星であることには変わりない。

そういえばこの熊本戦のあった7月24日は地デジ開始日……などということはどうでもよく、誕生日だった。
かの城福さんと同い年なのだが、半世紀もよく生きてきたもんだと思う。
朝から夕方まで仕事があり誕生日もへったくれもない1日だったが、きっとチーム一丸の大勝で選手たちが自分を祝福してくれたのだろう……な〜んてね。んなこたぁないな。

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【2011 J2 第22節/国立/ 18,195人】 東京4-0岐阜 [得点者/前半44分ロベルトセザー・後半3分羽生・後半22分谷澤・後半28分徳永・後半43分ルーカス]