一歩ずつ上へ/vs.熊本

今朝のトーチュウによるとペドロジュニオールが契約解除とのこと。
昨夜、観戦仲間と「ところでPJはいったいどうなっているのだ」と話題にしたばかりなので、一夜明けてのこの記事は自分の中でタイミングがよすぎて、少し驚いてしまった。

Jリーグで実績のあるPJには正直、セザー以上にゴール量産を期待していた。
怪我の回復が遅れていたという話だが、理由はほかにもあるような気がする。
しかし最近では話題にもならない存在だっただけに、「しょうがないな」というのが率直な感想だ。

契約解除で金銭面がどうなのかはよく分からないが、フロントには夏の移籍・登録期間がスタートする前の時期に結論を出してもらってよかった。
わずかに出場した2試合でイケイケの人たちが歌っていた低音のPJチャントも、とうとうよく分からないまま。
残念ながら東京とは縁のない選手だったと諦めることにしよう。
早くも新たな戦力補強はあるのかどうかが気になる。

一方、対照的にロベルトセザーは震災・原発事故発生で一時は日本でのプレーに反対していた家族が来日し、今後さらに調子を上げてくれそうだ。
何人かのブラジル人選手がJクラブから去っていった。
事情が事情だけに、無理やり引き留めるわけにはいかない。
東京でのプレーを選んでくれたセザー自身とそれを許した家族には、応援する者として純粋に「ありがとう」という気持ちでいっぱいだ。

徳島戦が2日後に迫ってしまったが、熊本戦についてまだ書いていないので思うところを大まかに少しだけ。
といってもこの試合、19時まで神楽坂で仕事があり、それから吉祥寺HUBへ向かったので、前半36分以降しか観られなかった。

店に入ったのは前半20分のセザーのゴールはもう決まったあと。
後半追いつかれてのドローはいいかげん勘弁してほしかったので、自分としては「早く追加点を!」という視点だった。
それでも後半に入っても追加点は奪えず、かなりジリジリしていた。
胸の内では前節終了後みたいに「ドローじゃダメなんだぞ!」と叫びたい気持ちだった(苦笑)。

熊本の攻撃にヒヤリとさせられながらも、相手のミスと権田の好守で失点することもなく勝利に終わった。
湘南戦、愛媛戦のような[先制→失点→1-1ドロー]がまたまた繰り返されないでよかった。
豪雨で交通に遅れが出る中、遠方まで応援に駆けつけたサポーターの苦労が報われたというもんだ。

試合が終わったその夜のうちは「相変わらずの薄氷を踏む思いのヒヤヒヤものの戦い方」に不満だらけで、素直に勝利を喜べずにいた。
しかし翌日になってみると、もちろん追加点を奪えなかったのは問題ではあるが、今シーズンの東京の勝ちパターンの原型はこれなのかという思いに変わった。

後出しジャンケンのまずい評論家的な言い方になってしまうが(熊さんの試合後コメントもそんな感じだ)、熊本戦の戦い方をベースにし、攻撃・守備・連係その他すべての面で根気よく少しずつ上積みしていけば、順位は間違いなく上がっていくだろう。
大事なのは日曜、ホーム徳島戦で連勝を収めることだ。

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【2011 J2 第16節/熊本/5,204人】 熊本0-1東京 [得点者/前半20分ロベルトセザー]