ドローじゃダメなんだぞ!/vs.愛媛

魚釣りをする人なら知っていると思いますが、「時合(じあい)」といって、1日釣りをしている中でよく魚がエサを食う頃合い、よく釣れる時間があります。
それまで釣れなくても「きっと時合が来る」と信じて根気よくエサを打ち続ける集中力。
こうしたメンタル面も釣りでは重要なテクニックなんですが、ぼくのようなヘボは釣れない時間が長く続くうちにダレてしまうんですね。
せっかく時合が訪れても、ボケボケしているうちにろくすっぽ釣れないままチャンスを逃してしまう、というのは非常によくあるパターンです。

今回の東京はまさにそんな感じでした。
前日に首位の千葉が負け、東京より上の順位にいるチームも軒並み勝ち星を逃し、東京にとっては愛媛に勝てば勝ち点を増やして順位アップの好機だったものの結果はドロー。

勝負事では、巡ってきたチャンスを逃さずゲットすることは成功への必須条件。
名手名人といわれる人たちはそのあたりの感覚や勘がスルドイですね。
今の東京の監督には、その辺の部分が欠けているんでしょうな。
試合後のコメント、「ビデオをもう一度、観て確認したいと思いますが……」にはズッコケちゃいました。
オイオイ、それじゃ俺らの釣りといっしょじゃないの。まったくヘ○だよ。

選手に対しても情けなさを感じました。
これまでに何度も何度も見てきた展開の繰り返し。
前節がいかに楽な相手だったかがあらためて明らかになったわけです。
草民のゴール、羽生、高橋の奮闘はよかったですが、残念ながらそれ以外は特に目を引くプレーはありませんでした。

試合後のゴール裏挨拶のとき、選手に向けて「ドローじゃダメなんだぞ!」と大声を発したら、前で揃いの背番号18ユニを着て拍手していた女性3人から白い視線が飛んできました。
酔っぱらいおやじのチーム愛のない野次と思われたのかもしれません。まあそう思われたのなら、それでもかまわないんですけどね。
ぼくにはとてもあの内容と結果では拍手はできませんよ。
それとも、あの方たちの拍手はナオだけに対してのものだったのかな。

相手の愛媛は集中力を失わずに徹底してプレスを繰り返し、限られたチャンスを生かして同点ゴールを奪いました。
「限られたチャンス」こそがまさに「時合」です。
そしてこの愛媛戦で東京には前半の1ゴール以降、一度も時合が訪れることはありませんでした。

毎試合のように同じなのですが、相手は東京をよく研究・分析していますし、なおかつ強い気持ちで立ち向かってきます。
それに対して東京は何もかも中途半端な戦い方に終始し、いつも全力を出し切らずに終了の笛を聞いている感じ。
的確な判断のもとに全力で戦わないチームに時合はやってこない。時合は誰にでも平等に訪れるわけではないんですよね。そんな気がします。

次節アウェイ熊本戦までに小平でウィークポイントをどう立て直してくるのか。
いかにブツブツ言おうとも「1年でJ1復帰jを目指して応援する気持ちに変わりはないので、なんとか頼みますわ、本当に。
現地へ行くことはできませんが、なかなか馬刺しというわけにもいかないので新宿で柱花ラーメンでも食べて、打倒熊本のモチベーションを高めたいと思います。

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【2011 J2 第15節/駒沢/13,105人】 東京1-1愛媛 [得点者/前半17分田邉・後半18分石井(媛)]

←試合前、我らがドロンパとともに愛媛からの珍客が勢揃いしてイベントは大盛況。物産コーナーで買ったアジ・イワシ・ユズの魚肉ソーセージはビールのつまみとして実に旨かったです!