信州より被災地へ向けて/vs.松本山雅

本来なら松本アルウィンのチャリティーマッチへ駆けつけたいところでしたが、今回は行けませんでした。午前中にわたしの住む団地自治会の新年度総会を控えての会議があり、役員なのでさすがに欠席できません。

この会議、予定していた内容が急変しました。4月1日から震災で被災された7家族21名が空室に入ることが決定。自治会ではさまざまな生活物資を住民から集めることになり、朝9時から正午までに結構な数の炊飯器、食器や衣類等々が集まりました。

普段は自治会行事などにはわれ関せずの人も少なくありません(わたしも人のことは言えませんが)。でも今回は違いました。こうした非常事態なのだから当然といえば当然ですが、それでも「やるときはやるもんだ」と関心した次第。

それが終ってから急ぎ駆けつけたのが吉祥寺のスポーツバー。スカパー!のチャリティーマッチ中継が始まるとまもなく、アルウィンユルネバが響き渡りました。アナウンサー氏、ここはしゃべらずにじっくりと聴かせてほしかったですなあ。

山登りをしていたもので信州、中でも松本は大好きな街。松本山雅がJに昇格して東京と同じカテゴリーになったらアウェイのアルウィンはもちろん夏に。そして試合前日はテント持って上高地かな、と楽しい想像がふくらんでしまいます。

東京の選手は前の週の横河武蔵野戦と同じで、得点こそ奪えども連係に関してはイマイチでした。震災以降、モチベーションや集中力を保つことの難しい状況が続いているので無理はありません。我々だって、仕事していても震災の影響によって大小あれこれの支障があり、スムーズさを欠いていますからね。

そんな中ですが、今日始まった御殿場合宿を機に、再開までの3週間で再び“1年でJ1復帰”へ向けた戦闘モードへ切り替えていくことを期待します。負傷者や外国人選手がつぎつぎと戻ってくるなか、チームとしての一体感を高めていってもらいたいです。

相手の松本山雅ですが、スカパー解説の水沼さんが「今年こそなんとしてもJ昇格を、という意識が強く感じられる戦いぶり」と評していたように、粗削りながら攻撃的な姿勢には目を見張りました。新加入のベテランDF松田を中心にぜひ夢を実現させてもらいたいです。あれだけ熱烈なサポーターがついているのだから。

試合後、選手を代表して今ちゃんとともに、山雅からは福島県いわき市出身の渡辺匠選手が挨拶。わたしの両親の出身地は福島県・喜多方なのですが、親戚の話では会津地方は被害が少なくてすんだとの話。しかし同じ福島県民の被災には皆、深く心を痛めています。渡辺の力強い言葉には勇気と決意を感じました。山雅を盛り上げてもらいたいです。

両チームの選手が相手チームのゴール裏にも回るのはこうした試合ならでは。選手からも、ファン・サポーターからも、この試合で被災者を支援しようという気持ちはテレビを通しても十分に伝わってきました。いい試合を放映してくれたスカパー!に感謝です。



;">↑井の頭公園では桜が3分咲き。桜前線は北上し、東北の被災地にも届く日がまもなく訪れる