京都で決めよう

東京の場合、リーグ戦最終節はアウェイでやるのが定番化している。12月の第1土曜日は毎年決まってちょっとした行事関係の仕事が入るため、思うようにスタジアムへ足を運べない。

どういうわけだか最終節は遠方クラブとの試合が多い。首都圏のクラブが相手であれば、迅速にやることをやり終えてから極力駆けつけるように努めたものの、応援し始めた2001年以降で実際に行ったのは01年ヴェルディ(東スタ)、03年柏(日立台)の2試合にすぎない。一昨年のあのフクアリでの悲劇的結末も、仕事帰りの車の中で知った。

そして今年は京都。さすがにどう頑張ってもたどり着けない。しかし今回は何としても行きたかった。毎度おなじみの愚痴になるが、どうしても「仕事よりも〜 トーキョー♪」というわけにはいかない日に最終節をぶつけるのはカンベンしてもらいたい。まったく個人的な希望であるが、1週間早いか遅いかにしてもらいたいもんだ。

それにしても、近い将来に12月第1週土曜の最終節が東京の優勝をかけた試合になったとしたら、「仕事か東京か」の狭間でかなり深い悩みの淵にはまり込みそうだ。でもやっぱりそのときばかりは仕事は二の次にして現地に行っちゃうんだろうなぁ。ウ〜ン、想像するだけでワクワクしてきた。

そんな絵空事を唱えている場合じゃない。何がなんでも京都戦に集中である。今週月曜にはいったいどんな気分の1週間になるものかと思われたが、まったく揺れる想いに襲われることもなく試合前日になった。先週の山形戦の前はどうだったかと振り返れば、「必ず勝って決まる」とどこかタカをくくったヌルい気持ちだったかもしれない。

今週はもう早い段階で腹をくくったところがある。ここまで来たらジタバタしたって仕方ない。選手には、現在持てる自分たちの力のすべてを出し尽くしてもらおう。やるだけやれば、きっと東京のもとに必ず光は差してくれることは間違いない。何かにつけてうまくいかない今年のリーグ戦だったけど、悪いことばかりはありゃしない。そんなもんだ。

長い期間にわたり続いてきた残留争いの日々も、いよいよもうすぐ終局を迎える。必ずや訪れる“西京極の歓喜”の瞬間は、仕事帰りに立ち寄りやすいバーのテレビでしっかりと見届けようと思っている。