大竹2ゴールでX'mas準々決勝へ/vs.千葉

リーグ戦の終了が今シーズンの終了になってしまうのだけは避けたかったので、この一戦の勝ちは本当によかった。先発メンバー発表に間に合うようにと、新宿発18時ジャストの準特急に飛び乗った甲斐があったというものだ。前半に感じていた寒さも後半になると吹き飛んでしまった(のは気のせいで、やっぱりかなり寒くてビールはイマイチだったなあ)。

2-0で、2得点ともに大竹のゴール。これ以外にも右足やヘッドで惜しいシュートを撃っていて、決まればハットトリック。大竹というとゴールも決めるが、どちらかというとアシスト役というイメージだが、この試合に関してはストライカーだった。大竹がゴールを決めるといつもそうなのですが、今回もまた椋原が自分のことのように喜んでいた。さすがユース同期、実に仲がよくて微笑ましい限りである。

ハーフタイムに熊さんからおそらく喝を入れられて臨んだ後半は、東京の中盤が圧倒的にボールを支配していた。とくによく目に映ったのはヨンドク、草民2人のドリブルとパスワーク。前田も必死さが伝わってきた。徳永と森重の2バックと権田は「土俵が違う」という感じで、貫禄十分。ほかの選手も後半はリラックスしたプレーでそれぞれ持ち味を発揮し、人とボールがよく動く楽しいサッカーになっていた。

公式試合に出る機会の少ない選手には経験、アピールの両面でひじょうに有意義だった。これから過密日程の、しかも負けられないリーグ戦を控えてレギュラー陣が休めたのも大きい。そして何よりも一番よかったのは元日の舞台へ一歩近づけたこと。ここにきて上昇気流に乗るチームのムードはいちだんと明るくなった。この勢いで川崎戦もいけると見た。いや、勢いだけじゃなくて内容もよいので。

今日は敵ながら千葉のサッカーにはがっかりした。パスミスは当たり前、シュートはまったく精度を欠き、ディフェンスは穴だらけ。ミスや凡プレーの連続に、正直なところ東京はかなり助けられた部分もあった。オシムが率い、アグレッシブかつクレバーなフットボールで上位に君臨した強豪ジェフの面影はかけらもない。他チームを心配している場合ではないのかもしれないが、なんとも寂しい気がした。