まだまだ 4/vs.ガンバ

仕事から帰ってすぐ、録画しておいたガンバ戦にかぶりついた。経過や結果は普段と違ってわざと携帯で確認せずに見るつもりでいた。しかし、結果的には失敗に終わってしまった。概してこんなもんだ。

帰宅途中でサッカー仲間から電話が入り、「東京、ドローだったね」と予期せずに言われてしまい、東京のトのあたりで瞬時に「ワ〜〜ッ」と声をあげたが間に合わなかった……という、よくありがちな話である。

リーグ優勝の望みをわずかに残すガンバを相手に1-1のドロー。結果を知った限りは内容がどうだったのかをいち早く自分の目で確認したくなる。そんなわけで冒頭に書いた通り、録画にかぶりついたというわけだ。

前半の東京はすばらしい動きの中で大黒の先制ゴールが生まれたが、後半は一転して運動量が少なくなり、苦しい展開に。追加点を取って突き放したいところだが、思惑とは裏腹に守るばかりの時間が続く。

何度も繰り返しピンチを防いで試合は後半37分に。ここでとうとう耐えきれず、CKのセットプレーから失点を許してしまった。相手得点者は中澤聡太。大黒・中澤ともにかつての所属チームに対し、“恩返し”となった。

同点にされて迎える最終盤、残す時間は長くても10分に満たない。もし現地味スタにいたなら、どれだけネガティブな場面が脳裏をよぎったことか。そしてその邪念雑念を打ち消そうとして、どれだけ無理やり声を張り上げたことか。

かろうじて悪夢は避けられた。あともう少しのところで勝ち点3を1に減らしてしまったのは残念だが、よしとすべきか。現地にいたなら、きっと何倍もの悔しさが込み上げていただろう(現場だからこその悔しさを抱くことはとても大事だと思う)。

前半、東京のサッカーはかなりよかった。厳しいプレッシャー、攻守切り替えの素速さ、ゴールへの意欲、シュートの精度はガンバを圧倒していた。得点力のある相手FW平井にもまったく仕事をさせなかった。

前半飛ばしすぎの反動か、後半は激しく攻勢を仕掛けてくるガンバに対するプレスは緩めに。さすがの米本も足の動きが鈍くなっていた(体調イマイチだったか?)。それでもよく守った。まずまずのナイスゲーム。ドローでよかったのかどうかは別にして。

大黒は本来の実力通り。平山のポストプレー、石川のキレのあるドリブルとシュートは昨季のベストに近づいた感じ。羽生、ヨネが安定したいい動き。中でもひときわ光って見えたたのは椋原。夏以降の成長度はものすごい。ザックが注目するのもうなずける。

気になる他チームの結果は神戸が仙台に、大宮が山形にそれぞれ勝った。残留争い戦線は我が東京と神戸、大宮の3チームが主役、それに山形、仙台も「お先に失礼しま〜す」な気分だっただろうがまだ他人事ではないだろう。

この調子だと好むと好まざるとにかかわらず、最後の最後までヒヤヒヤハラハラドキドキの日々は続くだろう。そのくらいの覚悟はしておいた方がよさそうだ。もちろん最終節後には笑っていられると確信しているのだが。

シーズンも終盤になり、このような緊迫した状況のもと、現場に足を運べないのは実にもどかしい。次節アウェイのマリノス戦にはようやく行けそうなので、これから向こう1週間は心身ともに万全の構えで日産スタに臨むつもり。

このガンバ戦、テレビ観戦だからこそ分かったことだが、熊さんは清水戦後の声嗄れ再発予防のため、選手への指示や伝言は浜野さんに伝え、代わって浜野さんが通訳のごとく選手に大声で叫んでいた。まるで外国人監督状態。

大声であろうとも、風邪であろうとも、だいぶ空気が乾燥してきましたので、くれぐれも喉をいためないようにしましょう。次節以降もスリリングな試合は続くので、応援する声を抑えるわけにはいきません! まだまだ、まだまだ。



↑本日午後3時から国立市のイベント「天下市」で行われた高橋選手のサイン会。1人ひとりに笑顔で応えていた。復帰する日も遠くなさそうだ