必勝! 清水戦

静岡市には仕事で年に数回行く機会があります。海にも近く気候温暖な土地柄のせいかカラッとした明るさがあり、なおかつのんびりした人が多いかな、というのが静岡市のある駿河の国の人たちに対する個人的な印象です。

海に近いと書きましたが、以前南アルプス南部の山に登り、そこが静岡市ということを知ったとき、〈静岡=海〉という考えが改まりました。海と山、両方の自然に恵まれた土地というのが正しい認識のようです。

2003年、すぐ隣の清水市はこの静岡市に合併され、今では静岡市清水区になっています。市としての名はなくなっても、しっかり「清水エスパルス」というクラブ名として残っているのは、全国に知れわたる“サッカーの街”としての誇りを示しているのでしょう。

今週土曜の東京の試合は、この旧清水市内の景勝地日本平アウスタで行われますね。ここに行ったのはもう5年前、ハラトーキョーの頃になります。後半にルーカスがゴールを決めてそのまま守りきった試合で、気分よく夜の東名を運転して帰ってきた記憶があります。

今回は残念なことに当日仕事が入ってしまい、試合結果は例によって携帯速報に頼ることになります。新潟戦では権田大権現の神懸かりPKスーパーセーブにより勝ち点2を失わずに済んだ東京でしたが、清水戦こそは幸運ではなく100%実力で勝ち点3をもぎ取ってほしいものです。

神戸と熾烈な争いをしている現状を考えれば、得点経過や時間帯を考慮し、無理して勝ちにいくのではなくドロー狙いはアリというのは正当でしょう。ただしその判断に至るまでの時間帯は勝つために攻め、攻めたらシュートを打ち、シュートを打ったらゴールを決めるため、左右の瞳から炎を舞い上げてボールを追い回してもらいたいですね。

う〜〜ん、実に行きたいのですが残念です。サッカーもそうですが、もうひとつ行かれずに残念な理由があります。魚を買って帰れないことです。清水港の名物はマグロだけではありません。駿河湾で獲れたアジやカマス、キンメ等々の干物が実に安くてうまいのでたくさん買ってきたかったのですが……残念です。

ちなみに食事がてら魚を食べたり買ったりするのは、目の前が海の「清水魚市場 河岸の市」という所。うまくて安いのに加えて品数豊富、さらに東名清水インターやJR清水駅にも近いので便利です。海鮮丼や桜エビのかき揚げとか、かなりおいしいです。どの店もとても親切に接してくれます。

今週末、心配なのは台風14号の進路による影響ですか。9月のナビスコアウェイ清水戦のときもたしか台風にぶつかったんでしたね。実際は通過が早かったのですが、交通機関が混乱して大変だったのは記憶に新しいところです。今回は何の支障もないといいのですが……。

食ってから勝つか、勝ってから食うか。今回のキックオフが早いから後者の方でしょう。しっかり勝ち点3をものにして、旬のおいしい魚貝類をたっぷり味わってきてください。