“9月攻勢への足掛かり”のドロー/vs.神戸

14位と15位の試合はスコアレスドロー。NHK-BSで観戦していたが、あのよくしゃべるはずの宮沢ミッシェルの発言が少なかったことからも、いかに盛り上がりに欠ける内容であったかが判断できるかもしれない。

ゴール場面がない試合は、テレビ局側からすれば「冴えないよなぁ」ということになるのだろう。実況のアナウンサーも「さあ宮沢さん、ここから両チームはどう攻めていくべきですか」と何回も行ってるところからも、話題に困った雰囲気が伝わってきた。

でも東京を応援する者にとってはどんな形でもいいから、とにかく勝ち点3がほしい試合。だから実況や解説が話に困っても、それはあまり関係ない。前々節、前節と同じような内容・結果で、暗黒の気分のまま8月を終えるのだけは避けたかった。

今回は勝つべきだったし、勝てなかったのは非常に残念無念なこと。そうは言いつつも、勝ち点1で終わってほんの少しだけホッとしている。あともう一つは、これもほんの少しだけど内容はよくなっていると感じた。

エッ、あの試合内容のどこが……と思われる人も多いだろう。でも、C大阪戦、広島戦と比べたらまだマシだった。選手たちに前2戦以上に「勝ちたい」という気持ちが見てとれたし、多少なりとも選手間で話したかな、という部分が感じられた。

城福さんもレフェリーへの文句を大声で叫んでいるのが丸々聴こえていた。声もそうだけど、表情も身のこなしも、やや元気を取り戻したように見えた。試合後のコメントからも、なんとなくどん底ムードを脱したかのような気がした。

ここでリーグ戦は一時中断。とはいえ、東京はナビスコ2戦に天皇杯と試合続きである。日程的には相変わらず楽じゃないが、語弊はあるがこの3試合を有効に使い、その後のリーグ戦再開へいい気分で入るための弾みをつけたい。

いま必要なのは弾みのきっかけとなる白星なので、少なくとも天皇杯ヴェルディユース戦は容赦なく(笑)、ゴールもたくさん決めて勝ってほしい。勝って、失いかけている自信を取り戻してもらいたい。
【8/29訂正】東京の対戦相手は9/3の駒大vs.ヴェルディユースの結果により正式決定でした。失礼いたしました。

ただし梶山みたいに負傷が完治していなかったり、バテ気味の選手は無理せず休んだ方がよいのでは。草民をはじめ若手も多くいることだし。いずれにしても、チームの雰囲気がいい方に変わるリーグ戦中断期間としてもらおう。