こんな試合もある。しかし…/vs.セレッソ

今日はキックオフに滑り込みセーフで恵比寿のスポーツバー観戦だったのだが、まだビールを注文する前だというのに「決まったー、セレッソ先制っ!」なんてテレビ音声が聴こえてきて、全身の力が抜けてしまった。いくらなんでも、それはないじゃないか。東京の選手は開始4分で早くもキンチョウの糸が切れてしまったのか。

試合内容だが、東京の個々の選手のプレーについてはほとんど論じるまでもないだろう。大竹のゴールシーンを含めていくつかのいい場面、いいプレーはあった。しかしそれ以外の時間ではミスが多かったし、その中には犯してはならない致命的なものもあったし、選手の名前は挙げないが「頭冷やしてこい」と言いたくなるような問題あるプレーもあった。

1−4というのは今シーズン一番の大敗スコア。こういう試合というのは1年のうちに1、2試合は必ずある。それが今年の場合、ここでやってきたと思うことにしよう。ただ気になっているのは、ここ数試合、テレビで観る城福さんのベンチやピッチサイドでの表情や身の動きの変化だ。

城福さんは非常に迷っているように見える。いや、迷いがあって当たり前なのだが、今は監督になって最も険しい迷い道に入り込んでいるようだ。理論と勇気をもって的確に相手の弱点をつき、どんな相手であっても必ずしも勝たないまでも、大負けはしない戦い方を選手に指示し、采配をふるってきた。それがここにきて冴えが感じられない。

人が少なくなりかけたスポーツバーの店内でスカパー!中継のインタビューまで観ていたが、やはり言葉は少なかった。この試合でとりたてて話すことはないだろう。その場で敗因や采配の意図をこと細かく話すまでもないわけだし、最低限の発言量だったがヘンにたくさん話す以上に何を言いたいかは十分に伝わってきた。

迷い道をくねくねと歩いている感じに見える最近の城福さんだが、いまやっていることにはもうすぐ結論を出し、きっといい方向へ向かうためのエネルギーに変えてくると思っている。だからもちろん大きく心配はしていない。あのエビ反りガッツポーズが見られる日も、そう遠くはないと信じている。

つぎの試合は中2日でやってくる。鹿島戦、セレッソ戦とアウェイが続いたが、今度はホーム。キンチョウスタジアムでの惨敗後だけに、監督も選手も、今度の試合では最大限にキンチョウ(←しつこいな)して臨んでくるのだろう。こんな状態だからこそ、ファン・サポーターはいつも以上に明るく、温かく迎えてあげたい。