東京勝利は一番の清涼剤/vs.湘南

ひさびさのアウェイ観戦での勝利! 楽しみにしていた初めての平塚競技場でしたが、メチャメチャ暑かろうが、ゴール裏から見づらかろうが、文句なしの好印象です。帰りの東海道線南武線の車内ではほとんど夢の中にいて、目が開いたら下りる駅の1つ手前でした。予告通り!? 早い時間から競技場隣のスーパー銭湯にてビールをぐびぐび飲んだので、そりゃ眠くもなりますわ。

湘南戦の注目点は、前半2点のリードから追いつかれた前節神戸戦で露呈した試合運びの拙さを、1週間でどれだけ修正したかにありました。あの試合後の城福さんの手短なコメントは“迫力”がありましたね。ふがいない戦いぶりと結果への衝撃と怒りがバシバシ伝わってきました。見てはいませんが、小平での練習のシビアさはだいたい想像がつきました。



↑やってきました平塚競技場。18,500人収容のところ少なく見ても16,000人は入ったかなと思ったら、公式発表では12,737人。そんなもんなのかな



↑入場直後の午後4時すぎはまだ炎天下。立ち見エリアではコンクリの上にシートを敷き、そこに靴を脱いで上がったら、足の裏があちいのなんの!



↑試合前のわりとのんびりした時間に突如始まったウェーブは、5回目のトライで湘南側を巻き込むことに成功


試合は前半を終えて東京は2-0のリード。これはなんと偶然にも、神戸戦と同じスコアじゃありませんか。この1週間繰り返してきた練習の成果を見せる絶好の機会がやってきた。こりゃ面白いことになってきたぞ……そんなふうに考えながら後半開始の笛を待ちました。攻めるのか、守るのか、それともパスワークでポゼッションを高めていくのか。

結果は完璧というほどではありませんが、合格点と言える内容だったと思います。何よりも明らかに攻めて追加点を惜しみなく奪うという姿勢が見られました。中盤で相手のボールを奪い、そこから確実に落ち着いてパスをつなぎ、機を見ては早めに前線へと切り込んで仕掛ける。さらにポゼッションのみならず、中断期間練習を重ねたというショートカウンターも。

その攻撃的な意識と試合運びが功を奏したのがまさに大黒東京加入後初ゴールとなった3点目でしたね。目の前だったから、そりゃもう嬉しいのなんの。決めた直後、一目散にゴール裏に走ってきたのには多くの応援者がシビれたことでしょう。マッサージで一番気持ちいいツボを押してくれたようなものなのから、一気に酷暑も吹き飛んでしまいました(一瞬でしたが…)。



↑スコアボードはこれでビジョンがないので東京の1、2点目はよく見えず、帰宅後「やべっち」で確認。現在アウェイ側ゴール裏に大型電光掲示板を新設工事中だった



↑試合後の選手の表情はさすがに明るい。平山は試合前日に怪我していたとは知らなかったなぁ


試合後の城福さんのコメント。
《あの信じられないような試合展開で終わったことを踏まえ、この1週間を過ごしてきました。ほんとうに辛い1週間でした。なのでその思いは、今日のピッチを見ていただければ、少しは成果が出せたのではないかと思います》
《我々はいま、今シーズンでいちばん苦しい時期を過ごしていると思っています。いまがいちばん苦しい時期にしなければいけない。サポーターたちとともに、この苦しい時期を乗り越え、今後、“この時期がもっとも苦しかった”と振り返られるような戦いをしていきたい》

たまりませんね。もともと自分の気持ちや感情を包み隠さずストレートに語る人ですが、目線が常に応援者と同じなのが心に沁みてきます。チーム状態はいいときばかりじゃないわけで、湘南戦はいい試合でしたがリーグ戦順位表を見れば勝敗数はイーブンだし、まだ2桁順位のまま。でもそのわりに気分がポジティブでいられるのは、一番には城福さんの熱意と理性に他なりません。こうなりゃもちろん、ポール・アンカ『ダイアナ』の和訳歌詞じゃありませんが、「地獄の底までついていく〜♪」って気分です。

試合後はひとしきり感慨にふけっていたため(疲れただけという話もあるが)、退場するのがひと足遅くなりました。平塚駅行きのシャトルバスを待つ長打の列を見てグッタリし、歩くことに。メイン道路を避け、横道にそれて歩いていたのですが、それでも必ず青赤な方が視界に飛び込んできました。試合前のスーパー銭湯にもかなり青赤がいたし、わりと平塚は足を運びやすいのかな。来季もぜひ行きたいものです(湘南頑張れ)。

気温も暑かったけど東京応援者も相当熱かったアウェイ湘南戦。次節ホームもこのぐらいのハイボルテージでいきたいものです……って今日なんだよな〜、キックオフに間に合うか微妙ですがとにかく行って、トンガってきますか。