長友はとまらない!

昨晩某テレビ局のスポーツニュースといえば、スペイン優勝がトップで、そのあとは1ヵ月にわたるW杯閉幕、そして長友が契約のため渡欧という順番でした。土曜日の小平と同じく、成田にもたくさんのファンが駆けつけていました。

“俺たちの長友”は“ニッポンの長友”になり、これから“世界のナガトモ”になろうとしているんですね。2008年に正式にプロとしてスタートしたわけですが、正直言ってここまで進化すると思っていませんでした。東京からは初の海外移籍選手の誕生です。

2008年夏、長友は北京五輪から帰国後、すぐに休むことなくリーグ戦に出場していました。グループリーグ惨敗という結果に終わった悔しさをぶつけるかのように、激しく走っていたのを覚えています。

またこれはいつだったか、何かの記事で「ハードスケジュールですが疲れはないですか」という記者の質問に、「大丈夫です、僕は侍ですから」と答えていたのがやけに胸を打ち、数日後に「侍 長友佑都」という、何のひねりもないゲーフラを作りました。

そのゲーフラを持って小平へ行き、「こないだのコメントをもとにこんなの作っちゃったのですが」と見せると、ん?という感じで一瞬間が空いたあとに「いやぁ、ありがとうございます」と笑って答えつつ、余白の部分に大きくサインを書き込んでくれました。

そのときの反応からすると、自らの“侍コメント”を覚えていたかどうかは謎ではありますが(笑)。それはともかく、そのゲーフラは大事な宝物です。普段は特にサインコレクターでもないのですが、やっぱりこういうのって子どものように嬉しいものですね。

プレミアのバーミンガムセリエAのビッグクラブと言ってよいローマからのオファーを断りチェゼーナを選んだ理由は、出場機会を考えてとのこと。その判断は間違いではないでしょう。やはり試合の出場できないことには何も始まりませんから。

契約とメディカルチェックをすませたら帰国したとき、すでにチェゼーナ所属の選手に替わっていることは承知しています。それでもなお欲張りながらも、ぜひ土曜日の味スタには顔を出してもらいたいです。そのときは例のゲーフラを掲げたいと思っています。