PCで聴くラジオ《radiko》

わりとラジオが好きな方なのですが、どうも現在住む集合住宅は全体的に電波状況がよくない。AMでクリアに受信できるのがNHKとFENとTBSだけ。文化放送ニッポン放送はノイズまじり、その昔ラジオ関東と言っていたラジオ日本はまったくダメ。FMはもっとひどくてすべてが激しいノイズまじりという悲惨さなのです。

しかしインターネットで放送中のラジオ番組を同時に配信するIPサイマルラジオ、通称radiko(ラジコ)が3月15日よりスタートし、劣悪だったラジオ環境が一変しました。結構それなりに話題になったのでご存じの方も多いかと思います。

これはいい! 聴くに聴かれず、頭をかきむしっていたラジオファンにとっては画期的なサービスといえましょう。

聴けるラジオ局は民放のみで、AMはTBS・文化放送ニッポン放送。FMはFM東京・J-WAVE・インターFM。短波は前ラジオたんぱラジオNIKKEI。この7局の放送中の番組をリアルタイムで、PCをラジオ代わりとして聴くことができます。

当然のことながらまったくノイズはなく、当初は「これは最近自分の知るところのラジオの音じゃない」と違和感さえ覚えてしまいましたから。

もともとどちらかというとラジオ派なのは、テレビと違って聴きながら仕事を進めることができるため。けっしてテレビ嫌いというわけではありません(でも地上波には面白い番組が少ないと思っていますけど)。中学生から試験勉強といえばラジオを聴きながらのながら族だったため、今でもその習慣から抜けきれずにいるんですな。

夜10時以降によく聴くのはTBS『ニュース探究ラジオ dig』。これは同じ時間に長く続いた人気番組『アクセス』に代わって始まった新番組ですが、内容はほぼ近いものがありますね。

毎晩日替わりでジャンルを問わず時事的なテーマをトーク・ディスカッションしています。昨夜はサッカー日本代表について、後藤健生氏・杉山茂樹氏・倉敷保雄氏をゲストにあれこれ意見交換していました。面白かったですよ。

深夜はFMもよいのですが、NHK『ラジオ深夜便』が落ち着く今日この頃。年寄りくさいと思われる方もいるかもしれませんが、それは思い違いです。その日その時間帯によって、けっこう耳を奪われるコーナーがありますから、飽きることがありません。

午前2時からの音楽コーナーで最近よかったのは、ソウルのフィラデルフィアサウンド特集、バート・バカラック特集、河島英伍特集あたりかな。夜中に聴くと胸に沁みるものがあります。

話は戻りますが、先に書いたradiko。満足しているのですが、唯一不満なのはラジオ日本がカバーされていないこと。理由はIPサイマルラジオ協議会の会員になっていないためのようです。

たまに車のラジオで聴くことがあるのですが、月曜午前1時半「立川志ら乃サブカル天国」、木曜夜11時半「わたしの図書室」、土曜夜11時「オトナのJAZZ TIME」などなど、同局は他の民放ラジオ局にない番組構成で独特の魅力があります。家の中で聴けないのが残念でなりません。