クラシコまた勝てず/vs.川崎

冷たい雨、寒の戻りの1日。昼に温かい味噌ラーメンを食べるまで、午前中しばらくはフリーズした心身状態のままでした。単に寒いだけでこんな重い気分だったわけではなく、昨日の等々力での敗戦の悔しさを寝て起きてからもまだ引きずっていたようです。

1−2で東京の負け。記録上の数字としては最小得点差ということになります。しかし内容的には川崎らしからぬ? 統率のとれた中盤のプレスに追い立てまくられ、なかなかうまい具合に主導権を握りきれないまま終了。東京にとってはイマイチ煮え切らない一戦でした。



武蔵小杉駅周辺には特別仕様のバナーフラッグが。やはり川崎の方が「多摩川クラシコ」のPRに熱心なのは否定できない事実


↑東京側の待機列はすっかりお花見状態。とてもこれからサッカーがあるとは思えない光景です


↑某読売系テレビ局の報道車は高い天井が桜の枝を折りそうだと分かるや、しっかり気配りしつつゆっくりとバックしていきました。エライッ!


前半は一進一退の攻防というより、どちらかというと東京の方が押し気味に試合を進めていたと思います。逆サイドでの羽生や平山のシュートがポストやバーをたたいた辺りの細かい攻撃は遠くてよく見えないながらも、「そのうち決まる」という気でいたのですけどね。

川崎の2得点はともにチョンテセによるものでしたが、東京にとってはいやな時間でしたね。前半の1点目は珍しく東京の鉄壁DFに穴ができてしまったところを狙われました。目の前にこぼれてきたボールを確実に枠内に蹴りこむテセは敵ながらさすがです。

2点目のFKも完全にテセの読み勝ち。試合後、「壁がジャンプするのが分かったからとっさにコースを変えた」と言われてしまっては返す言葉がありません。昨年のナビスコ決勝敗北でモーレツな悔しさを抱いたというテセですが、そのリベンジとばかりの見事な動き。悔しいけど大したもんです。

この試合、川崎はACL海外遠征で負けたことでモチベーションが高まったのでしょうか。やや引き気味でのショートカウンター狙いという戦術が機能していました。憲剛やジュニーニョがいない代わりに、いつになくチームに「しっかり守ろう」という一体感が見られましたね。

対する東京は時間の経過とともに、打つ手がなくなってきたかのように窮屈なサッカーでした。長友自身が試合後に「ボールを触る回数が少なかった」と話したように、サイドからの攻撃などはほとんど見られませんでした(個人的には、長友にはもう少しだけでも2年前のようなパワフルな上がりを期待したいのですがね)。

川崎にはこれで多摩川クラシコと呼ばれるリーグ戦では3連敗。本当はアウェイで勝ちたかったのですが残念です。待機列で花見してる時間は「東京の試合+花見とは、なんてラッキーなことよ」とビールを飲んでゴキゲンだったのですがねえ。トホホ。11月、味スタで戦うときには勝ってドロンパを喜ばせてあげましょう。



多摩川クラシコだけに呉越同舟。われらがドロンパふろん太、あともうお一方は……申し訳ありません、どちら様でしたっけ?


↑試合前のドロンパはいつも以上にハイテンションで東京ゴール裏を盛り上げてくれたのに、試合は残念な結果に。ごめんよドロンパ


しかしよいこともありました。とかく注目されがちな徳永&羽生のボランチですが、とくに徳永がかなり進化しつつあります。この試合にも途中出場した重松健太郎はやはり見ていて胸が弾むプレーヤーですね。今後マークがきつくなるでしょうが、チョンテセのごとくひたすらゴールを狙ってもらいたいです。

一方、今ちゃんやナオのケガの具合が心配です。鹿島戦はもちろんですが、W杯合宿、セルビア戦には参加できるのでしょうか。何せあの代表監督はめまぐるしく多くの選手を招集するものだから、「果たして自分は最終メンバーに選ばれるのだろうか」と気が気じゃないでしょう。

もう一人心配なのが平山相太! 今、ちょっと心身ともに調子が落ちてるように見えます。年明け以降ずっと動きっぱなしなので疲れが出ているのでしょうか。それとも代表招集から漏れてしまって失望しているのでしょうか。「そんなことないッス」ならよいのですけどね。いいシュート打ってるんだけど、アンラッキーにもバーやポストというのが多い気が。毎日のように頭を刈りまくるなどして、ツキをものにしてほしいと思います。

次節の対戦相手もまた昨シーズンの「0勝2分8敗」グループのひとつ、鹿島アントラーズです。強いのは認めますが、けっして勝てない相手ではありません。そのために絶対に必要なのは、なんといってもゴールを奪うこと。点が入らないとサッカーは勝てません。練習を重ね、土曜日には勝ち点3をいただきましょう!