自分を反省っ!/vs.セレッソ

この試合、勝ち点3がほしかっただけに勝ち点1では何となく気持ちの収まりがつかなかった試合直後。それでもブーイングが飛び出したときには「そうじゃないんじゃない?」と思いました。とはいえ、やはりそれなりの不満と不安を抱えながら帰途についたのは事実です。

ですが、数時間後に録画ビデオで観直したら、今度はジリジリしていた自分に対しても「そうじゃないんじゃない?」と思い直すことになりました。勝てなかったことの残念さは変わりませんが、選手は思っていた以上にやるべきことはやっていた。「もっとちゃんと見ろよな」と自分に言いたくなってしまいましたね。

一番気になっていたボランチの2人ですが、羽生は前2試合以上に考えながらパスコースを選択していたし、徳永も本来の特性を生かした力強く前へ進むボランチの形を磨きつつありました。初出場・初先発のキムヨングンにも大きな期待を寄せていただけに物足りなさを感じたのですが、これについても考えを改めました。

試合後の記者会見で城福さんはヨングンについて、
「正直、まったく安心だったというわけではない。ただ、質を持った選手をいかに戦力としていくかが僕の中のチャレンジだし、そこのチャレンジがないとこのチームが掲げている終盤で優勝争いに名を連ねるということは絵空事になってしまう。今、リスクを抱えてやらないとチームは右肩上がりでレベルアップしていかない。その覚悟を持って今日は臨みました」
と語っています。まったくその通りですね。

小平で初めてヨングンを見たとき、「この選手はやる!」と直感しました。それでも新人は新人、まして本職のCBではなくSBということを考えたらヨシとすべきでしょうね。この城福さんのコメントはヨングンに限らず他の全選手にも当てはまります。今年の東京の進むべき方向性を示す、実に深い意味を持つ言葉です。


……ということで、今回の試合では自分の意識の先走り過ぎをなんとなく反省した次第。それもこれも今シーズンはひときわ「最終節まで優勝争い」への期待が高く、なおかつ昨シーズンのような開幕からしばらくつまずいたことを繰り返してはならないという思いが強いからなのですけどね。

ロケットスタートを切ってほしいばかりに、しっかりとプレーを見つめる目を濁らせ、勝ち点3奪取という結果「ばかり」を追い求めがちになっていたのですね。つぎの試合からは内容を見極めつつ試合を評価し、先を見据えていく、というポジティブな姿勢に立ち返ることにします。つぎの大宮戦が楽しみになってきたぞ(現地には行けないけど)。