モニが桜を連れてきた

「ヨオッ、ひさしぶり!」
試合前の練習で姿を見せたときは距離が遠かったけど、後半でサイドが入れ替わりこっちに向かって小走りにやってくるとき、思わずこんなふうに声をかけたくなるその男。独特のあの背中のライン、それに胴体と脚との長さの比率―紛れもなく、モニこと茂庭照幸そのものでした。

後半、自陣ゴールラインに向けて転がるボールを追いかけるモニ、その背後から追う赤嶺(←3/26訂正! 平山でした)。やや走力を落として両手を広げてセーブすると、赤嶺(←同じく訂正! 平山です)がモニの背中にぶつかって転倒! ファウルではなかったのですが、コケた赤嶺の肩をたたいて「わりいわりい」みたいな仕ぐさ。この場面には、試合前にゴール裏で偶然出会い、いっしょに並んで観ていたこちらの方と2人で笑ってしまいました。

試合後のモニのコメントにもニヤリとさせられました。長年やってきた味スタの空気がよっぽど楽しかったみたいですね。「東京は回させてのったら手がつけられないチーム」なんて、当然のことながらよくご存じいらっしゃいます。先週の試合直前練習ではしっかり東京のクセなんかもしっかりセレッソの同僚にコーチングしていたらしいし、「やるじゃん、モニ」という感じです(当たり前か!)。

尾亦も味スタを懐かしんでいたみたいですね。うれしいことです。青赤と違うユニフォームを着て芝生を駆け回るとは、昨年の今頃は思いもしなかったけど、でもこうして再会できたのだから何よりです。札幌に行ったフジさんやユースケなんかとも、今回のように敵味方ながらも対面したいものですが、その機会は天皇杯でぶつかるぐらいしかあり得ませんもんね。

それにしても今回、こうしてモニが味スタに姿を現してみて、あらためて東京サポーターから愛されていた選手であることを再認識しました。特に野太い掛け声の多いこと。どちらかというと、男からモテるタイプなんでしょうな。セレッソとはナビスコ杯でも同じグループですが、残念ながら長居なんですね。来年のことを言うと鬼に笑われますが、またあの独特のシルエットと走行スタイルを肉眼で見られる日を楽しみにしておきます。