話題は真夏のアウェイ新潟戦

新潟からアルビサポKがひさびさにやって来た。前日、地元の病院で受けた持病の定期検査の結果がOKだったため、晴れやかな気分での上京だ。いつものように待ち合わせは高田馬場。馴染みの居酒屋へ向かう。
「この辺も昔行った店は全然なくなっちゃったなあ。この店は貴重だよね。何も変わらない」
「相変わらず汚いままだしね」
店のオヤジさんを交えながら、そんな懐かし話がひとしきり笑いながら続いたが、途中からサッカーの話題に変わった。
アルビサポとはいうものの、「熱中度の高さでは弟に負ける」という。何でも10歳近く年下の弟さんはホームはいうまでもなく、首都圏のアウェイは屁の河童、関西のスタジアムへも車ですっ飛んでいくそうだ。
Kは今年のアルビレックス新潟に対してかなり悲観している。主力が相継いで移籍し、それを埋める補強も今ひとつ……とモチベーションが低い。わんちゃん(松下)が東京へ移籍してしまったのにもガッカリしている。
「わんちゃんはすごくいい選手だから、エフシーのサッカーに馴染むのも早いんじゃないかな。でもエフシーには負けないよ。真夏にビッグスワンでやるでしょ。今年こそ来てよ。たしか土曜の夜だから昼は海で釣りでもして、夜はサッカー。その日はしこたま飲んで泊まっていけばいいから。うん、決まり! つぎの日は……」
酒が回り始めたら例によって話が止まらなくなってきた。もう勝手に7月31日のスケジュールを組み始めている。まったく気が早い。でも行きたいな、新潟アウェイ。「じゃ、夏にまた」と言ってKと別れた。