高木美帆選手への期待

今日は五輪スピードスケート男子500mの銀、銅のメダル獲得というめでたいニュースに沸いた1日でしたね。1位と4位が韓国人選手、2位・3位が日本の長島、加藤の両選手と、上位を東アジアの日韓両国で独占という結果に終わりました。欧米のスピードスケート強豪国選手はじめ関係者は相当にヘコんでいると想像しますが、どうなんでしょう。

応援にきていた女子のスピードスケート選手たちの中でも、屈託ない笑顔で喜んでいたのは15歳の高木美帆選手。なんでも長島選手とは北海道・十勝支庁管内の同郷だそうです。本人は1000mに出場で、本番は19日の金曜日と、まだ数日あるせいかリラックスしているのでしょうか。いや、彼女はプレッシャーや緊張という言葉とは無縁のように見えます。

高木選手はとにかくスポーツ万能なんですね。スピードスケートだけでなくサッカーもやっているというのをちょっと前に知り、びっくりしました。ポジションはFWで、昨年は十勝地区大会の得点王にも輝いたそうです。一昨年にはJビレッジでのナショナルトレセン女子U-15に選抜された経験もあるというから、ハンパじゃありません。

それだけの実力があるなら、外野の意見とすれば将来はなでしこジャパンのメンバー入りを期待してしまいます。このあいだの東アジア選手権でも活躍した16歳の岩淵真奈選手とともに2トップでゴールを量産。ただでさえ世界的にもなかなかに強い日本女子代表は将来的にも安泰。男子よりも先にW杯ベスト4……なんて想像ばかりが膨らみます。

二兎追うものは一兎をも得ず、ということわざは高木選手のような天才アスリートにも当てはまるのか否か。これまた外野の意見ですが夏季はサッカー、冬季はスケートで五輪出場なんていうのも、わずかながらに期待してしまいます。まったくタイプの違う団体競技個人競技、いやあ実にカッコいいです。

真面目な話、今後の道をどう選択するかは、成長していく中で本人が決めることでしょう。天才といわれる選手も、陰で並大抵ではない努力なくしては成功もおぼつかないのも事実です。その厳しさはハイレベルで実力を競う選手でなければ分からない世界。高木選手はこれから本格的にその世界に触れ、悩み苦しむ日々を克服しながらトップアスリートへの道を歩んでもらいたいものです。

なーんて言いつつ、あっさりと趣味(といってもかなり本格的らしい)のヒップホップダンスの道を選んだりして(笑)。それもまた悪くないですけどね。