代表合宿〜4連戦を終えて

真冬の日本代表4連戦が日韓戦をもって終了した。戦績は1勝2分け1敗だったが、その戦績以上に得点が少ないことや内容のふがいなさを多くの代表ファンは嘆き、その怒りの鉾先を岡ちゃんに向ける結果となった。この流れはきっと『0勝3敗』の売上部数増加にもいくらか貢献したことだろう(申し訳ありません、僕は内容に関心薄く斜め読み程度です)。

日韓戦を含めすべての試合においていえることだが、チームの体をなしていない。攻撃も守備もまったくもって不安定極まりない。確たる戦術というよりそれ以前のチーム内のルールが徹底していないようで、つねに迷った子羊のような動きが目立ち、なおかつそれがいっこうに改善されない。監督の求心力も欠けているとしか思えない。非常にまずい状態だ。

試合後のインタビューに答える岡ちゃん、そして選手たちの表情の暗いのなんの。ガチガチに凍りついてしまっていて、見てるこっちの方が痛々しい気分になってしまった。そりゃ、こんな状況の中でヘラヘラと「いや〜負けちゃいました、ごめんちゃい」なんてわけにいかないのはわかるけど、みんな揃ってダークなのはいかががものか。

というわけで先行き不安な気分になりがちな現状ながら、少しポジティブ(能天気ともいう)に気分を切り替え、今後の代表について考えてみた。

今回の代表合宿〜4連戦の心身に及ぼした疲労たるや相当のものだったのだと思う。選手にとってはシーズンオフからのスタートだけに、体調や感覚を上げるのが大変だったのかと想像する。負傷明けのナオが自己申告により代表合宿から東京の練習へ戻るという“英断”は大正解といえる。大けがを再発させたらW杯本番への道は閉ざされるばかりか、東京での今シーズンも棒に振ることになるわけだから。

FC東京に対する想いとはだいぶ違って、代表に対しての見方や求めるものがヌルいし甘いことは我ながら認める。だから熱血派代表サポのように現時点で「監督解任!」などという気はさらさらない。サッカー協会会長の岡田監督に対する冷ややかな発言の数々には不快感を抱いている。それでも僕はW杯で日本に勝ってほしいと思っているのはもちろんなので、今よりも本番でチーム力のピークを迎えられることを期待したい。

岡ちゃんをはじめとしたスタッフや選手にはエンジンがかからないままの代表日程を終え、凍りついてしまった心身を自然解凍していただきたい。レンジでチンと無理やり解かすのではなく、ゆっくりと。監督・コーチはじっくり本番までのプランを練りに練ってもらい、選手は慣れた所属クラブへ戻り、新シーズン開幕へのトレーニングを積んでほしいものだ。

すべての選手が南アフリカのスタジアムのピッチに立てるわけではない。もちろんほぼ確定の選手はいても、今のところの様子だとボーダーライン上の候補も多いのではないか。東京の代表選手たちは長友を除き、正直なところ微妙。他の4選手にはとにかくリーグ戦が開幕し、チームの勝利に貢献するいいプレーをしてほしい。それがW杯出場への一番の近道だ。とくにナオにはぜひ……!!