さよならモニワ

リーグ戦最終節のあとはただでさえポッカリ穴が空いた気持ちになるのだが、退団決定の話が追い討ちをかける。毎年のことながら、せつないものだ。今朝のトーチュウで茂庭・近藤・小山と、たて続けに戦力外であることが知った。朝からドヨ〜ンとした気分になりながら通勤電車に揺られていた。

以前、何かの記事でモニは「選手をやめるまでずっとFC東京に所属し、引退したらここで指導したい」というような発言を読んだことがある。仲良しのナオとともに移籍入団組ではあるが、東京を気に入ってくれたことがわかり、何だかうれしくなった。こんなタイプのコーチも、案外選手には親しみやすいかもなぁ、なんて考えたのを覚えている。

移籍入団して3年目、東京にとって初タイトルの2004年のナビスコ優勝では、ジャーンが退場してしまったゴール前を120分にわたり必死に守り抜いたのが目に浮かぶ。優勝後のインタビューでは「頑張りすぎて血尿が出ちゃいました」と言って笑わせてくれた。そんなだから、原ヒロミ監督はことあるたびに「モニは痛がりだから」といじくっていたもんだ。

そんなモニのプロ初ゴールは、なんと記念すべき東京のJ1通算200ゴールでもあったという。後にも先にも公式戦での得点記録はこれだけ。やはり2004年のことだから、この年の活躍は目を見張るものがあった。東京の守護神・土肥の前にデンと構える番人として、実力・評価ともに高まった時期である。

2006W杯ドイツ大会でケガをした田中誠(磐田)の代役として急に呼ばれて行ったときも驚きだった。正直言って、モニがW杯の日本代表メンバーとして名を連ねるとは思わなかった。でも実際の話、すごいことである。出たくても出られない選手がどれだけいたことか。運も実力のうちと言っては失礼だが、モニは強運なのだと思う。

話は戻るがナオ&モニはその対照的なキャラから、映画の「若大将と青大将」(古っ!)みたいで、ユニークで微笑ましいコンビだな〜と思っていた。言わずと知れた「モ・ニ・ワッ!」のコールは、東京サポのみならず他サポからも笑いを誘う有名な人気(!?)パフォーマンス。それがもうできなくなるかと思うと、とっても残念だ。

何はともあれまだまだ動きは鋭いし、どこへ移籍するかは分からないが、来シーズン以降も活躍するにちがいない。たとえ敵になろうとも「モ・ニ・ワッ!」のコールはやりたいなぁ。ジェスチャー付きのあんな変わり種コールをされる選手は、きっとこれからもモニだけだろう。今後も頑張ってもらいたい。血尿が出るまで(笑)。