2009最終戦/vs.新潟

急げ急げ! 時刻は午後4時。車の目的地は明大前だ。雨が激しく降る師走の週末土曜。甲州街道の新宿を抜け、笹塚のあたりになっても渋滞がまだ続く。時速3㎞程度のノロノロのまま外の風景はあまり変わらず、時間だけが過ぎていった。

Jリーグ中継を得意とするニッポン放送では埼スタの試合を実況していた。時おり唐突に「ゴォ〜〜〜ル」というレトロな大声が入る。すると音声は日立台での試合に切り替わり、川崎が1点、2点とゴールを重ねていく様子を報告する。

ハーフタイムになっても他会場の途中経過はいっさい伝えない。気になるのはビッグスワンの試合だ。我慢できず右手でハンドル、左手を低く下げた位置で携帯を操作し(警視庁に見つかると減点だからね)、速報をチラ見すると1−0で東京がリードしている。急げ!

コインパーキングに駐車して傘も差さずに「LIBRE」へ飛び込んだのは後半20分頃。店内の座席はほぼ満席だった。息つく間もなくアルコールなしのグレープフルーツジュースを注文し、食らいつくように画面を眺めると、試合は東京と新潟が一進一退の攻防を繰り返していた。

前半の中村北斗のゴールは見てはいなかったが、平山のアシストだったことがアナウンサーの話から判明。国見同級生コンビによる得点がとうとう最終節に飛び出した。ん? アシストとシュート、役割が逆のような気がするが結果オーライ、まったく問題ナッシングだ。

相手の新潟もホーム最終戦でたくさんのファン&サポが詰めかけているなか、集中力が高い。「こういう展開、ヤバイんだよな」という感覚が無意識のうちに頭のなかを渦巻くのは僕だけではないはずだ。今シーズンもこんな場面はよくあった。

案の定、追加点を獲れないままで迎えた後半44分にCKから決められてしまい、1−1のドロー。勝てる試合をなかなかうまく勝ちきれない。東京にとってはおなじみの課題をしっかり残したまま、今季最終試合を終えた。

交代枠2人を残したままだった試合終盤、城福さんは藤山と浅利を送り出した。この試合を最後に東京を去る2人大ベテランをピッチで走らせ、その姿をサポーターの目に見せてあげたい。そんな温情が100%感じられる采配だった。

この情に走った采配には批判的な人もいるのかもしれない。が、勝ちきれなかった原因ではないと思うし、僕は文句なしにうれしかった。試合後のフジ、サリ、それに退団決定のブルーノに対する大きなコールはテレビを通してもよく聴こえた。3人とも、おつかれさま。

これで今シーズンの東京の試合はおしまい。年間を通じ、いろいろなジャンルでいいこと悪いこと、悲喜こもごものハプニングやアクシデントが続々と発生。平山のきれいな坊主刈りといったマイブームネタも含め、話題は尽きなかった。

まず開幕前のことを言えば……いや、いろいろ書き出すとこのエントリーはエンドレスになるので、この辺にしておこう。なんだかんだ言っても、やっぱり今年最大の功労者はこの方で決まり!……と、困ったときの!?ドロンパ頼みということで。


さて来年、ドロンパにパートナーは誕生するのだろうか!?