天皇杯は終われども/vs.仙台

先週後半の冷たい雨の日あたりから喉の痛みを感じていた。葛根湯やシロップを飲んで早い段階でのカウンターで撃退を試みたが、その努力の甲斐もなく鼻水と咳が激しくなってきた。いつもながらの自分のパターンだ。

ここで頭をよぎるのはインフルエンザの疑い。心配はしていないものの、今日この頃の世間はそれを許す風潮ではない。そこで昨日は市の休日診療所なるところへ行き、診てもらったら、予想通りにただの風邪。ただし喉の荒れがひどいので注意してくださいね、と医師から話があった。

天皇杯4回戦、相手はJ1昇格を決めたばかりのベガルタ仙台。場所は丸亀、行けませんって。おまけにテレビ中継もなしで、最近の僕にとってはおなじみの携帯速報頼みとなった。休日診療所から帰宅するとだるいので、ごろっと横になり、気持ちだけを丸亀へ向けて飛ばしていた。

こんな体調でももうちょい近く、そうだな、日本平アウスタや仙台ユアスタあたりで試合があったなら、現地へ行ってしまっただろう。フジやサリに1試合でも多く東京の一員でいてもらうためにも勝ってほしかったが、0−3で東京の天皇杯が終わったことをあっけなく知った。

風邪っぴきの僕にとって、時間をかけて現地へ行き、声援を送っての負け試合よりは携帯文字情報の方がまだ心身ともに疲れずによかったのだろうか…いや、そんなことないな。現場だともっともっと悔しいだろうが、やはりできることならそこにいたかった。

ナビスコ決勝でそれまで蓄えていたエネルギーをドカンと使い込み、疲れ気味なのかもしれない。このところ短い間隔で試合が続き、しかも九州・四国といった遠征も交じっているため、キツイのはよく分かる。移籍・放出ばかりで補強がなく、所属選手数が足りないのも事実だ。

でも、東京が目標とするACLに出場したクラブはどこも皆、このような過密日程やハードな移動といった試練を味わっている。もっと言うならJ2はこの手の日程は当たり前のようだし。これをいい経験として、いつか訪れるであろうACL出場の機会に活かしてもらいたい。

残る3試合は山あり谷ありだった今シーズンの締めくくりとして、ぜひ谷から山へ這い上がっていくいい形でおしまいにしたい。権ちゃんの試合後の力強いコメントを読んだら、きっとやってくれる気がしてきた。選手が頑張ろうとしているのに、こっちも風邪なんてひいてる場合じゃない、つぎの試合に向けて、早く治さなくっちゃ。

とにもかくにも、現地・丸亀へ行かれた方々は本当におつかれさまでした。