ヨネの35mダメ押し弾炸裂/vs.大分

春に小平に行ったとき、新人の米本くんがファンサービスに現れたのでちょっと離れた位置から眺めていた。

短く刈った頭、よく日焼けした顔、そして何よりファンの質問や激励に対し朴訥に応えるその姿が目に焼き付いている。誤解のないようにお願いしたいが、東京ユースの子たちと同じ年頃なのに、なんだかとても自分のようなおじさんには親しみやすいタイプなのだった。

そのヨネが放った35mものミドルシュートが大分GK、北京五輪日本代表の西川の手にも触れさせずにゴールネットを大きく揺らした。試合終了までもうすぐ。そんな矢先、突如湧き起こったド派手なパフォーマンスに同僚選手も観客も大騒ぎだった。

この2点目の弾丸ミドルを「成功したからよいものの、失敗したなら相手のカウンターを受けて……」とネガティブに見る人もいるかもしれない。でも、そこはひとつお許しを。若い選手にとって、公式戦でゴールを奪った経験は、何物にも代え難い喜びだったに違いない。

ナビスコ清水戦の2戦でもきっとやってくれるはずだ。他の若手選手へのいい刺激になったに違いない。よかったよかった♪