ヨネの恩返し/vs,神戸

またナオがゴールを決めました。テレビのスポーツニュースでも、スポーツ新聞系のサイトでも、ナオに対する賛辞でいっぱいです。某緑系民放局スポーツ番組サッカー担当の元Jリーガー・T田氏は「あとは岡田監督の目指すサッカーに合わせて守備ができるようになれば、代表間違いなしなんですがね」だって。守備って……東京の試合、ちゃんと観てるんかいな(笑)。

昨夜はBSのテレビ観戦でした。仕事から帰ったのはちょうど後半が始まったばかりのタイミングで、それからまもなくナオ、カボレのゴールが決まり、2−0で東京の完勝。まるでスポーツニュースであるかのように、「おいしい場面」だけをしっかりリアルタイムで観ることができました。

相手の神戸はここにきて黒星続き。カイオ・ジュニオール監督の電撃的辞任に伴う和田新監督就任と、バタバタしながら迎えた試合でした。さらには鈴木ノリオがフランスのクラブへ移籍という、東京応援者には気になるトピックスもありました。

あとから録画しておいた前半部分を観ると、ゲームに大した動きのないまま五分五分の展開でした。失点につながるような危険な場面は皆無でしたね。東京が統率のとれた早めのビルドアップを試みていたのに対し、神戸は連係や戦術性に欠け、不調そのものといった感じ。

後半に入ると東京はいっきに攻撃を仕掛け、2ゴールを決めて勝負あり。東京19、神戸4というシュート数からも、ほぼ一方的な内容であったことがよくわかります。権田が目立ったシーンはありませんでした。欲を言えば、こうした試合ではあと1、2点しっかり獲ってほしかったです。

ところで、最近の今ちゃんはCBがすっかり板に付いてしまい、非の打ち所がありません。アクティブに動き回っては相手の攻撃の芽を摘み、自らもドリブルで上がりビルドアップの起点になっている。ナオと同じように、今ちゃんにも“復活”以上の“進化”を強く感じます。

ホムスタでの神戸戦に勝って、一番うれしくホッとしているのは兵庫県出身で高校時代ずっと神戸の練習に参加していた米本かもしれません。両親をはじめ知人友人等々がたくさん観戦に訪れていた様子でした。

神戸フロント・スタッフのなかでも、最も世話になったのが新監督の和田さんだったそうです。多少なりにも緊張する部分はあったでしょうが、昨日のプレーは堂々たるものでした。これこそまさに、お世話になった方々への一番の恩返しです。

梶山とのダブルボランチはますますいい感じですし、思い切りよく攻撃にも参加していました。シュートも1本撃ってましたね。ナオがゴールを決めたとき、カボレなどとともにナオのもとへ走って駆けつけ、輪になって抱き合っていましたね。

ヨネはすでに完全に東京に溶け込み、欠かすことのできない選手として日々成長を続けています。我々応援する者が彼に注ぐまなざしも、もはや新人というより、1人のレギュラー選手として活躍を期待する段階まで引き上がっています。

高校を卒業してきたばかりの初々しさは徐々に影を潜め、気がつけば誰もが認めるプロフットボール選手へと変わりつつある今日この頃。トレードマークの坊主頭ですが、最近だいぶ髪が伸びてきましたね。チームが勝ち続けていることからゲンを担いで切らないでいるそうです。

1週間後、2週間後、そして1ヵ月後、ヨネの髪の毛がもっともっと長くなっていることを期待したいものです。でも坊主頭は似合ってるし、おまけに夏は涼しいしで、これもまたなかなかいいんですけどね……。