大竹洋平くんに期待する

好調の選手、伸び盛りの選手に脚光が集まる一方、どうも調子が出ずに話題もしぼみがちの選手がいる。このところの東京を見る限り、大竹洋平がまさにこんな印象なのである。

新人としてデビューを果たした昨シーズンは“東京にワンダーボーイ出現”とばかりに、多くの公式試合に出場して４ゴールを挙げた。ハイレベルのテクニック、キレのあるドリブル突破、局面を打開するスルーパス。それに加えて宮沢移籍以降、本格派プレースキッカー不在だった東京に、いよいよ期待のキッカー登場！と大いに喜んだものだ。

だが今シーズンはどうだろう。サブで出場する機会はあれど、どうも球をこねくり回して相手に奪われたり、身近の味方にショートパスをつなげるだけだったり、の煮え切らないプレーぶりが目立つ。若さに任せた思いきりのいいドリブルや、センスのいいスルーパスはほとんど影を潜めたままなのである。

オフシーズンにはキャンプ前から「今年に賭ける」とばかり、筋力トレーニングに取り組み、身体は２回りぐらいたくましくなったように見られた。だが結果は出ないし、むしろ明らかにプレーのキレがよくない。同ポジションのライバル、新人のソウタンとポジションを競うどころか、あっさり立場が逆転してしまった感がある。これじゃいけない。

東京においては貴重なレフティー。昨シーズン、ホーム大宮戦でのＦＫでのゴール、ホーム鹿島戦での神がかり的な倒れ込みゴールは脳裏にくっきりと焼き付いている。他にも、どこかの試合でミドルシュートを決めたりしたあの思い切りのよさはどこへ行ってしまったのか。

今週は練習も別メニューとか。どこかケガでもしたのだろうか。オフィシャルサイトには何も発表されていないので、軽傷と判断してよいのだろう。しかし、土曜の清水戦はどうやらベンチ入りも無理かもしれない。こればっかりはやむを得ない。

２年目のジンクス？ 悩む部分も多々あるのだろうが、まだまだ新人同然なのだから、出場した機会には遠慮や躊躇などすることなく、イキイキとムービングしてもらいたい。

頑張れ、小ヨーヘイ……って、同名の梶山との区別でこう呼ばれているとの話もあったが、これじゃ語呂は悪いし呼びにくい。実際ピッチ上ではどう呼ばれているのだろうか。これまた気になるところだ。青赤研究所に調査依頼するか。それほどのもんじゃない、やっぱり素直にヨーヘイなんだろうな。