「Wの悲劇」終結/vs.清水(ナビスコ)

ユルネバの時間までにはなんとか……と相棒のWには伝えておいたのですが、思ったよりも早い13時15分までには駒沢に到着することができました。先乗りしてゴール裏に座席を確保してくれていたWに感謝。まずは買っておいてもらったおにぎり2個といなりずしを平らげ、ペットボトルのお茶をグビグビと飲み干し、これにて臨戦態勢完了であります。


↑バックに見えるあのモニュメントが駒沢を感じさせてくれます

それはそうと、今季このWと一緒の東京戦観戦は6回目なのですが、悲惨なことにまだ一度も東京の勝利試合がないのです。僕はこうした実状を知りつつも、「ジンクス」などという言葉で本人に詰め寄ったことはもちろんないのですが、一番気にしているのは当の本人。前にもここで書きましたが、若干ながらネガティブになっている感は否めないようです。

しかし終わってみれば3−1で東京は勝ち、予選を1位で突破。試合後にはようやく、今シーズン初となるWの高笑いが駒沢の空にこだましました。シャーなんぞ、ひときわデカい声を出し、大はしゃぎでやってましたね。あれこれの理由で僕に比べてずっと観戦回数が少ないWにとっては、かなり遅いながらもようやく「今季開幕」を迎えたわけですから、無理もないでしょう。

国道246沿いの歩道には青赤系が列をなして歩いてました。皆さんこれから三々五々、あちこちの街へ散らばって勝利の祝杯をあげようという魂胆だったのでしょうか。我々は三軒茶屋でその列から離れ、世田谷線駅の裏手地下にある餃子をメインとした居酒屋へ。暑かったし、陽ざしは強かったし、もう喉はカラカラ。さっそく生ビールで乾杯! となりました。

「いや〜、よかったです。でも終了まぎわになってからの1失点はあげたくなかったですね。そのあとの原のPKが入っていたら、もう見てられなくて帰るとこだったかも」

Wは笑いながらこう振り返っていましたが、実際に肝を冷やした場面ではありました。試合後のこういうタラレバ話は意味もなければ有益でもないのですが、もしあれ入っていたら、もう1点追加されて恐怖のドローも。柏は3−0で勝ったし、その場合3位で予選突破はなし……と、極めて悪い結果が脳裏をよぎったのは、Wばかりではなかったはずです。

得点を決めたカボレやナオはもちろんのこと、これをアシストしたユースケや草民、それに米本などと並ぶ殊勲選手のひとりは、このPKを見事に止めてくれた権田でしょう。すばらしかった。シオとのポジション争いはますます激しくなるでしょう。しかし今シーズン開幕からずっと守り続けてきた流れを考えれば、特別な理由がない限り権田が外れることはなさそうです。

東京の3点目となった赤嶺のPK奪取の場面ですが、PA内でのファウルあることはテレビ録画を見ると明らかでした。が、当該選手(赤嶺と青山)のプレー自体もボールも内から外へ、ゴールに向けてではなく逆に離れていく流れでのものでしたから、公平に見ればPKというジャッジは「?」というのが正直な考えです。果たしてあの場面、青山のファウルさえなければ赤嶺が得点し得る場面だったか否かは疑問でしたから。

とにもかくにも、前回エントリーで書いた「赤嶺は駒沢で故郷ならぬ、母校(駒大)に錦を飾れるのか」という命題には(PK、しかも1回失敗!?)ゴールという結果で答えを出してくれました。

東京はこれでナビスコ準々決勝進出。7月は名古屋と3試合もやることになりました。この対戦までの日々、せいぜい海老フライやきしめんを食べて立ち向かうことにしましょう。

それよりも何よりも、リーグ戦再開です。つぎの柏戦は今のいいチーム状態を維持したまま、いい入り方で勝利をゲットし、東京快進撃のスタートを切りたいものですね。


↑勝利の凱旋、ゴール裏では3人シャーの盛り上がりに。それにしても自由席チケット売り切れで1万2000人とはなんぞや!?