イェーッ! ありがとう、清志郎。

おとといの土曜、味スタでスコアレスドローの京都戦を見終わったあと、「青山ロックンロールショー」という名称のイベントに行ってきました。会場は青山葬儀所。そう、忌野清志郎の告別式です。

すでに午後1時から始まってましたが、「キヨシローが中日ドラゴンズを愛したように、俺もFC東京を愛してるんだ。わかるよね、遅れてごめんよ」と胸の中で謝りつつ、地下鉄の青山一丁目駅を下りたのが閉会まぎわの午後5時半ちょい前でした。

なんでも4万3千人が集まったとか。たしかに、列の最後部についてから会場にたどり着くまで1時間半ぐらいかかりました。早い時間だと2〜3時間かかったという話も。日本国中の清志郎ファンがこらえきれずに飛んできてしまったのでしょうね。その気持ち、わかります。






きのうの日曜は自転車に乗って自宅から10分足らずの「たまらん坂」へ。よく知られていることですが、ここはRCサクセションの代表曲のひとつ「多摩蘭坂」の歌詞の舞台で、国立市東から国分寺市内藤へつながる道の途中にある坂です。

じわっと汗をかきながら坂道を漕いで登っていくと、少し上の道際には15人ほどの人影が見え始めました。そこにはたくさんの花が供えられ、ほかにも写真やメッセージボードなどが置かれています。壁には近所の方からの「ファンの皆さん お酒はかけないようにお願いします」というお願いも貼られていました(笑)。

以前、道際の石垣には清志郎ファンによる無数のラクガキがあったのですが、現在ではなんの変哲もないコンクリの壁に改修されています。大阪弁の3人組がその場所を知りたいというので、「この上にあったんですよ」と知らせたら、「どうも〜」とうれしそうに坂を登っていきました。

寄せ書きのノートがあったので開いてみると、「千葉から自転車で来ました」「こんな形でこの場所に来るとは」といった悲しみと感謝の言葉の数々が綴られています。僕も思いつくままの言葉を書いてきました。






いやー、どこへ行ってもメチャメチャに熱い清志郎ファンは実にたくさんいますね。心から深く深く愛されていたのだと思います。いまだに半分は信じられないし、信じようとするとたまらなく悲しい。でもこれは現実、しょうがないことです。

人は死んでも、心の中にたくさんの想い出は生き続けます。何歳になっても「反権力・反体制」という枠を超越して「愛と平和」をベースに歌い続けてきた清志郎のことは、ずっとずっと忘れることはありません。

清志郎、ありがとう。空の上からも「愛し合ってるかい?」と叫んでおくれ。
そのときには「イェーイ!!!」ってこたえるからね。