10分間のカラ騒ぎ/vs.ガンバ

自分にとっては今シーズン初の吉祥寺・HUBでのスカパー観戦。試合開始40分前の18時20分頃に行ったのだがすごい混雑で、店の入口付近はGWらしく渋滞していた。「スタンディングになりますがよろしいですか」と店員さんが言う。前に並ぶ女性2人組は「それじゃいいです」と帰ってしまった。

立ちっぱなしは普段から立ち飲みの居酒屋で慣れきってるので、いっこうに構わない。それにしても40分前でこの状態、やはり前節で勝ったのが影響しているのか、はたまた相手が“アジア王者”ガンバだからなのか。それだけ「観たい」という人が多いわけで、けっして悪いことではない。

試合は2−4で完敗。相手のクロスが羽生に当たり、不運にもオウンゴールとなって先制点を許してしまったのが痛かった。その後の東京はボールを持ってもほとんど得点のにおいを感じさせない、おなじみの展開に陥ってしまった。その後、ガンバに移籍後は定番となったルーカスゴールも決められ、前半は0−2に。

後半にもレアンドロチョ・ジェジンに決められて0−4。ガンバは外国人3人揃っての先発出場は今シーズン初めてだったらしい。その3人すべてが得点してしまった。ガンバが非常にうまく試合を組み立てていたのは確かだが、それ以上に東京があまりにも消極的なことがよけいに勢いづけてしまった。

最後の10分の猛攻で2点。これはよかった。悔しさや怒りを通り越し、乾き切った空気が充満したサウナのような空間となっていたHUB店内に、サッカーバーらしい歓声とエキサイティングな熱気がよみがえった。

それは90分のうちのわずか10分だけ。あくまでも何の見せ場もないまま0−4の敗戦に比べたらマシ、という程度のカラ騒ぎにすぎない。とはいえ、この攻撃タイムがあったおかげで、試合後の気持ちはずいぶんとポジティブなものになった。

先制点を奪われてそのまま追加点につなげられ、逃げ切られておしまい、といった負け試合の連続。こちらは1点しか獲れないのだから、相手に2点以上奪われれば、そりゃ負けてしまう。

昨日は連続1点から脱してついに2点だったが、相手は4点。2−4は約分すれば1−2と同じことだ。今季、相手に先制されての負け試合は新潟・浦和・柏・鹿島・ガンバ。これらのすべてとは言わないが、先制点さえ奪っていたら……という試合もあった。

う〜ん、頼むよ東京! いつも言うことだけど、もっともっと「がむしゃらに勝ってやる!」といった試合を見せてほしい。「前半は抑え気味に」とか「相手の動きを見ながら」という受け身のプレーはいったん封印して、ガンガン攻撃しよう。

ガンガン!? そんなことだけで変わるなら苦労しないよ、と言う前に、一度見せてほしい。それでダメならまた考えればいいことだ。時間はないが、つぎの大宮戦を期待したい。