怒りは癒えました/vs.千葉

仕事先の群馬を16時ちょい過ぎに東北道を館林インターから入り、意外にもまったく渋滞なしのまま首都高・外苑の料金所を下りて国立競技場に着いたのは18時頃だった。

例の高速料金1000円の影響で夕方はかなり渋滞するだろうと予測していたが、本当によかった。無理かと思っていた選手の試合前練習も見られたし、ユルネバも歌えたし、今日の試合はもらった!と、後から合流してきた相棒Wとともに確信していた。


国立霞ヶ丘競技場でのナイター試合はどこかうれしいものだ

そんな楽観的な気持ちで迎えた試合なのだが、なんと1-2での逆転負け。これにはさすがに腹が立った。試合終了まで残り10分を切った時点で1点失ってからの東京の選手といったら、もうバタバタの動きだ。頭の片隅に数々のいやな思い出が知らず知らずうっすらとデジャヴしてきたら、案の定の結果となってしまった。

まだ明日に試合を残しているチームがあるので、暫定とはいえ東京は14位に後退し、相手の千葉はひとつ上の13位ではないか。4敗も一番乗りだ。今日の午後にある残り試合の結果次第では降格ゾーンに突入だ。

しかし今の東京の不調ぶりで心配なのは、単に順位などの問題だけではない。いくつか惜しいシュートはあったが、決まらなければそんなの関係ない。いつまで1点止まりの試合を続けるのだろう。1試合1得点の新記録でもつくるつもりなのだろうか。
とにかく守備も中盤も攻撃も、内容がちぐはぐで、昨年より明らかに後退している点が大心配なのである。

昨夜試合後、相棒Wはよっぽどはらわたが煮えくりかえったのだろう、「冗談じゃないっ、もうしばらく東京の試合は観ないぞ。いや、もうやめちゃおうかな」というやけっぱちの言葉を口にした。

その発言にムカッときた僕が「ああそうかい、やめたきゃやめちゃえ。俺はやめないね、一生やめない」と言ったもんだから、しばし険悪な状態に。そのせいで食べている途中のラーメンの味がまずくなってしまった。まったくしょうもない口論だった。

が、フロント・スタッフ・選手を含めたすべてのクラブに関わる人間のなかでも、最後の最後までクラブを愛し続けるのがサポーターでじゃないだろうか。いったん東京中毒者になってしまったら、連敗ぐらいではやめられない。完全に生活の一部なのだから。

帰宅後、どっぷり疲れてしまい、その後深く長い眠りについたせいか、頭も身体もすっきりした朝を迎えた。あちこちのスポーツ新聞サイトを見て回ると、試合後の選手たちの様子が書かれている。当たり前だろうがサポやファンと同様の、いやそれ以上の無念さや怒り、悔しさを抱いたようだ。

自分はというと、とにかく怒りはなくなった。代わって虚無感が残っている。そうは言っても、やることは決まっている。悔しさと期待を胸に、傷だらけの東京をポジティブに応援していくとしよう。