いかんぞ!/vs.柏(ナビスコ)

何とも冴えない試合だった。中盤で球が収まらない。サイドから切れ込んでいくこともままならない。相手の柏選手のほうが出足が圧倒的に速く、球際の厳しさも上回っている。パスの精度も低いし、セットプレーではまったく危険な雰囲気がしない。ダメだこりゃ……。

ここまでまとまりのない試合になったのは、代表2人がいないこととは無関係とは言い切れないだろう。先日の山形戦ではようやく、わずかばかりに城福東京サッカーらしさが戻ったかに見えた。今ちゃんが鋭く相手のボールを奪取し、長友が左サイドの高い位置まで押し上げていく流れがあった。でも、代表2人がいなくなったら一気に弱体というのでは話にならないのだが。

今回、この2人のポジションには左SBに藤山が、ボランチには金沢が入った。ベテランの落ち着いたプレーに期待していたのだが、どうも裏目に出てしまったようだ。東京左サイドを重点的に攻めてくる柏の策が当たり、太田にドリブルで持ち込まれて危ない場面が何度もあった。サイド攻撃が信条のはずの東京が、逆に相手のサイド攻撃に苦しめられてどうする? 途中で徳永が左へ、フジが右へとポジションチェンジしてようやくいくらか落ち着いたが……。

それにしても、東京は試合の入り方が相変わらずよくない。失点を許してからようやく火がつくようなイメージが非常に強い。スロースターター? いや、それほどカッコイイ言葉が当てはまる代物ではない。最近ではそのままズルズル最後まで同じだったりする。相変わらずセットプレーで決められてしまうし、まったく困ったもんだ。

結果は1-3で、内容的にもほぼ押され気味の完敗。柏の3点目は後半開始早々、家本主審の誤審とも思えるPKによるもので、19歳の大津とやらが蹴って決めた。途中、この大津のファールに佐原が怒って猛抗議していたが、このシーン、僕には佐原の東京選手に対する気合い入れのようにも見えた。「俺がここまで怒ってるんだから、みんなも闘志を燃やせ!」と。

今日は日立台へは行かれず、調布のアイリッシュバー「KENNY'S」でのテレビ観戦とした。雨がやんだとはいえ、さぞかし現地は寒かったことだろう。もし僕が日立台に行っていたなら、「まったくもう」という思いで柏駅付近の赤ちょうちんでやけ酒(熱燗か焼酎お湯割り)をあおるパターンになってしまったかもしれないな。

日曜のナビスコ・神戸戦まで中3日しかないけど、きっちり修正してくることを熱烈に期待したい。