サポの心得とは???

テレ朝「やべっちFC」の後の時間に「GET SPORTS」とかいう番組があるでしょう。何だかミョーなテーマソングのやつ(あの曲名は「Ameno」というそうです。アメノ? 雨の? 雨の西麻布〜♪って、違うか…)。昨夜の同番組でジェフ千葉&日本代表のFWである巻誠一郎を採り上げていたので、何気なく観てしまった。

番組はそんな巻のキャリアを紹介しつつ、泥臭さが持ち味のプレースタイルとそのサッカー観などを本人と本人を取り巻く周辺の人たちのコメントを交えて構成されたものだった。まあよくあるパターンですね。

で、その終わり際に昨年12月のJ1最終節、千葉の降格がかかったフクアリでのFC東京戦の場面が出てきた。まさに「キタ〜」って感じでしたね。終了まで残りわずか12分の間に4ゴールで大逆転勝ちし、奇跡の残留を決めたこの試合を題材に、巻はファン・サポーターへの思いを語った。

「あのときは応援してくれる人たちよって後押しされるような感じで……自分たちの実力以上の力が働いて……そういう方々のためにも僕は……」みたいな話を巻自身がして番組を締めくくっていた。

観終わったあと僕が思ったのは、巻についてのことは別にして、我らが応援するチームの現在についてだ。おととい浦和に敗れて開幕2連敗し、しかも内容的にはボロボロ状態の東京。気の短い人からは早くも降格のピンチだとか、今後の試合結果次第では監督解任も、という穏やかじゃない言葉が出かねない状況である。

僕を含めた一般的・標準的な見方ではそこまでネガティブではないだろう。が、正直なところ「これはちょっとマズイことになってきたぞ」とは思っている。浦和戦惨敗後の落ち込みモードからやっとこさ抜け出したが、つぎの山形戦への不安はかなり大きい。また負けたらいよいよ重症、いったいどうなるのだろう、と、再びブルーな気分に陥りそうだ。

でも、千葉が奇跡の残留を決めたあの試合がテレビでちょろっと流れたのを観て、何か感じるものがあった。それは「不調続きだからといって、ネガティブになるだけでは何も生まれない。苦況に立たされたときこそ気持ちをことさらに強く保ち応援する」ということ。巻が言うように、サポーターによって後押しされて思いもよらぬ力を発揮する、というケースは確実に存在するわけだから。

実際のところ、勝っても負けても東京を愛する気持ちに変わりはない。しかし、当然勝ち続けることを願っている。一方では戦いぶりを冷静に見定めていき、もう一方では熱くポジティブに後押ししていこうというのが、現在の心境である。

サポーター稼業をやってると、時として精神修養が必要と思われることもあるので、なかなか奥深く一筋縄ではない。いっそ高尾山にでも行って、滝に打たれてこようか。まだまだ寒いし、そりゃ無理だわな!