身も心も凍えた一日/vs.浦和

天気予報によれば午前中の降水確率80%、正午以降は曇りから晴れに変わるはずだった。なのに、座席に着いて午後1時を過ぎてもいっこうに雨はやまない。正確に言えば、いったんやんだかに見せかけて、その後再びいやらしくしとしと降り始める、の繰り返しだった。

おまけに寒いのなんの。この日の試合に対する思いは並々ならぬものがあったのだが、イマイチ気分が盛り上がらないのは、悪天候が影響しているのは間違いない。相棒Wとは「こんなに寒いと、おでんに熱燗でも飲りたいとこだなぁ」などと言いつつ、チーかまにミニサラミをつまみにビールを飲んでは震えながらキックオフの時間を迎えた。


↑試合開始1時間前なのにゴール裏の座席に人が少ないのは、席取り後にほとんどが雨を除けられるコンコースへ行ってしまったため。埼スタゴール裏はいっさい屋根がないのが実に困りものだ

結果は1-3で東京の負け。それにしても、まったく不甲斐ない試合だった。結果うんぬんよりも内容がひどすぎる。ショートパスはろくすっぽつながらない。つながってもシュートまで行く展開には程遠い。ボールはすぐに奪われる。相手へのプレスはかけない。ボールを奪えない。サイドから仕掛けられない。さらに、DFラインは穴だらけのザル状態。さらにさらにGKは、監督采配は……と、ネガティブに言い出せばキリがない。

今後に向けて不安要素は盛りだくさんだ。昨シーズン秋の川崎戦や鹿島戦のような引き締まった試合がなぜできないのか。キツめの言い方をするなら、「いったいキャンプで何を練習してきたの?」という疑問が湧かないわけでもない。停滞どころか、完全に後退してしまっている。

新潟、浦和に連敗した原因はさまざま考えられるが、とにもかくにもシーズンはすでに開幕しているのだ。練習と実戦を繰り返しながら克服していくしかない。もしかしたら昨夏の不調時のように、わりと時間がかかるかもしれない。

帰宅してからもしばらく気分はトーンダウンしていた。しかし今、これを書いているうちに頭の中がいくらかすっきりしてきた。もう大丈夫、案外気分の切り替えはスンナリいった……と、半分無理してでもそう思い込んで今夜は寝るとしよう。

ひさびさに声を出したら嗄れてしまったが、次節のホーム山形戦ではさらに力を込めて声援を送ることで選手たち(特に権田)を後押ししていこう。とにかく大事なのはまず1勝すること。城福さんにも選手にも、早く自信を回復してもらいたい。