きたぞ! 待望の浦和戦

明日は埼スタでの浦和戦。これが僕にとっては今シーズンの初観戦となる。長かった、本当に長く感じられた。3月7日のホーム開幕戦には出張仕事で観戦できないことが決まったのが2月の初め。その頃からこの第2節をずっと待ち続けた。遠い遠い週末だったのである。

“あの2004年のナビスコ優勝後、浦和には勝ち星なし”というのは、ここ1〜2年、東京サポにとってはもう蚊取り線香のごとく頭のなかを渦巻くフレーズとなってしまった。鬼門もいいとこだ。赤鬼の門は固く閉ざされたままで、なかなか突破できずにいる。

過去4年間、リーグ戦に加えてナビスコ天皇杯を合わせて12戦して10敗2分けという悲惨な成績。選手層と実力の差をまざまざと見せつけられたふがいなさ、「眠れない街」を歌えない切なさ、赤い大集団の大歓声を背中で聞きつつスタジアムを後にする悔しさばかりを心に刻み続けてきた。砂をかむよな味気ない気分にどっぷり浸ってきたのだ。

今シーズンよりフィンケ氏を新監督として迎えた浦和はポゼッション&パスサッカーを志向しているので、目指すスタイルは城福さんのムーヴィングフットボールに近い。チーム立て直し途上同士の対戦となるが、この点については東京の方が1年早く手掛けている。三段跳びで言えば浦和はホップだが、東京はホップのつぎのステップの段階。負けるわけにはいかない。

今期初観戦でいきなり力の入る試合を迎えた。ちょっと前までは「ああ、なんで主力選手に病気やケガの多い状態なのに、早々と第2節で当たっちゃうかね」と日程をうらやんだりもしたが、シーズンインが近づくにつれて「開幕直後のほうが弾みをつける意味でもいいかも」に考えが変わってきた。

浦和にとっては今季ホーム開幕戦。埼スタは観衆6万人弱のほぼ満席状態が予想されるが、もちろんその大部分が赤色に染まる。全体から見れば青赤組は南ゴール裏の狭いビジター自由席と、加えてMU指定席にいくらかいる程度だろう。ことあるたびにブーイングを浴びせられる完全アウェイの雰囲気は望むところ。むしろ快感といってもよい。闘志は高まるばかりだ。

もういいかげん、勝ってくれる。心からそう信じている。頼むぞ権田、明日は東京のゴールマウスを守る君に向けて精いっぱいの声援を送るからね。
You'll never walk alone!!