4点は獲られすぎ/vs.新潟

待ちに待ったホーム味スタでの2009開幕戦は1-4で新潟相手に敢えなく負けてしまった。以前は開幕戦不敗神話がささやかれるほどの東京だが、おととし2007年の広島戦(2-4で負け)、昨年の神戸(0-0でドロー)に続いてここ3年は勝ち星なし。もはや逆に鬼門になりつつある。

運よく開幕戦はずっとホーム開催なのだから(きっと「運」だけじゃないはずだが)、本来はここで快勝しておかなくちゃいかん。初めて、あるいはたまにしか観戦しない人のハートをガッチリつかむには絶好のチャンス。ガツンと大量得点でも取って勝った日にゃ、こうしたビギナーがリピーターになることも考えられる。かく言う自分も2001年開幕戦(vs緑)、東スタこけら落としの試合での勝利で東京に完全にハマッたわけだから。

今回は現場へは行かれず、結果を知ったのはケータイの速報サイトによってだった。一度、前半43分あたりの時点で見たら0-0だった。「よしっ、後半勝負で勝てる」と思い込んだのが大間違い。試合が終わった時間に再度チェックしたら前半ロスタイムに失点し、さらに驚いたことに、後半に3失点を許して東京は祐介の1得点のみ……。これは惨敗といっていい。ケータイの文字情報で悪い試合結果を知るのは本当に虚しいものだ。今回もやはりそうだった。

後からあれこれ情報を得るにつれ、大まかな試合内容をつかむことができた。CKから2失点、DFのパスミスから1失点。やはり警戒していた新加入FWの大島が1得点、ペドロ・ジュニオールが2得点。負傷中の佐原に代わって東京DFセンターは平松、シオに代わって先発はGK権田。共に初のJ1実戦の場だっただけに、連係や意志の疎通が難しかったのだろうか。

しかし、きっと原因はGK、DFだけじゃなく、中盤にも問題があったのだと思う。ボール支配率は東京の方が高いが、それを中盤で奪われる場面が多かったのではないかと想像する。ボランチは金沢、今野だったのだが、どうだったのだろう。金沢は悪くなかったと聞く。交代して入ったブルーノは今ひとつの評価のようだが、頑張ってもらいたい。

東京の1得点を決めたのは祐介! この勢いで今年は突き進んでくれるか。赤嶺は次節以降に期待。カボレはブラジルから戻ってきて間もないし、試合に出たというだけでも感激だ。達也に加え、ナオも戻れば大竹を加えて攻撃陣は相当に層が厚い状態になってくる。平山にも早く1ゴール決めてほしい。

気になるのはゴールマウスを守る権田のこと。パンチングミスやコーチングの甘さを指摘する声もある。いくら2年目とはいえ、プロとして先発で出る限りは失敗に対し非難を浴びるのは宿命だ。だが、なかなか一朝一夕に身につかないのも事実。僕に関して言えば、今後もミスについては温かく見守っていく腹づもりでいる。権田本人は試合後だいぶしょげていたそうだが、とにかく思いきりよくプレーしてもらいたい。権田ならきっとプレッシャーを克服し、成長してくれると信じている。

それにしても、いくらなんでも新潟に4失点は獲られすぎ。本来なら反対に東京がこういう勝ち方をすべき試合だろう。厳しく言えば、ホームでこんな試合ばかりしていては「味スタを満員に」どころの話じゃなくなってくる。まだ34分の1が終わったに過ぎないが、今シーズンは「ホームではなんとしても勝つ」という気持ちを強くもって試合に臨んでもらいたい。

と、あれこれ言いつつも、自分で試合を見たわけではないので、どうもイマイチしっくりこない。今度のアウェイ浦和戦では弾けて応援すると同時に、東京の戦いぶりをじっくりと見つめてみるつもりだ。

もうひとつ気になってるのは、味スタのフード関係が種類が豊富になり、質もかなり向上したという話。こちらの方は21日の山形戦でしっかり検証してみようと思う。う〜ん、楽しみだなぁ。