東京サポ、見ーつけたっ!

友人知人にサッカー好きはゴマンといるが、代表戦だけのファンや海外偏重志向者が過半数だったりする。Jリーグに関心があり、なおかつひとつのクラブを追いかけて日常的に生観戦している人となると、だいぶ少なくなってしまう。普段の生活の中で東京サポに出会うことなどめったにない。

「めったにない」というのは「少しはある」の裏返しなのだが、ちょっと事情が違う。たとえば府中や調布、あるいは吉祥寺〜国分寺辺りで味スタの試合後に飲んでいるとき、そこに青赤なウェアを身にまとったお客さんが入ってくることがある。そこで「いやあどうもどうも、今日は勝ってよかったですね」に毛の生えたぐらいの会話を交わした、というレベルのものである。

しかしここわずか3日の間に、わりと古くからの知り合いが東京サポであることが判明したのだ。しかも驚いたことにそんな新発見が2人続いて……。

ひとりは高校時代所属したワンダーフォーゲル部の4年後輩。OB会の打ち合わせで集まったとき、話している途中でおもむろに握手を求めてきた。一瞬何事かと思いきや、僕の携帯を指さすではないか。それに付いている東京のストラップを目ざとく見つけたのだった。
味スタではいつも、親子でバックスタンド2階から応援しているらしい。僕が「いつもゴール裏で立って声を張り上げている」と話したら、「先輩、若いですね〜」ときたもんだ。いやいやあれは年齢には関係ないの、と、その後しばしサポート談義に花が咲いた。

もうひとりは仕事関係で、わりと古くからの顔見知りで30代後半の元好青年。たまたま会う機会があり、途中から日頃の休日の過ごし方が話題になった。すると、「ここ3年ぐらい前からサッカーにハマッてまして」と言うので、てっきりプレーしているのかと思った。ところがこれが勘違いで、観戦する側だった。
で、「自分はFC東京というチームを応援している」と話したら、「本当ですか、同じですよ! ビックリですね」という展開になった。なんでも奥さんの方が熱烈なサポーターで、最初は引っぱられるようにして味スタ通いを繰り返すうち、元青年もすっかり青赤な人になった様子。今やSOCIOで、もっぱらバックスタンド1階ゴール裏寄りの住人らしい。

2009年シーズンインを目前に控え、新しい青赤仲間が2人増えた。不思議なもので偶然とは重なるものだ。それまでずっと長い間、こんなことはなかったというのに何だか嬉しくなってしまう。今年はこの貴重な仲間たちとともに喜びの美酒を味わえる試合が、1回でも多くありますように。
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前回同様、最後に話がコロッと変わるが、塩田が自身のブログで明日(5日)から入院することを報告している。心配ではあるが、とにかくまだ開幕前。きちんと調べて、不安のないようにしっかり治してから長いシーズンに向けてのトレーニングを積んでもらいたい。