クライマックス

年末が近くなってくるこのころになると、毎年のことだがドカドカドカと仕事が忙しくなる。ここ2週間というもの、とてもじゃないがこの日記を更新する時間的な余裕がなかった。正確に言うと書きたいことはたくさんあったのだが……。

ガンバ戦の快勝、天皇杯新潟戦の辛勝、代表戦。その間にもクラブのこと、監督のこと、選手のことといろいろ書くに値することがあった。でも不思議なもので、過ぎ去ったことはすでにずっと前のことのように感じてしまう。ガンバ戦だって、まだわずか2週間前なのに。

それは今の東京が立ち止まっていないから。ひとつひとつの試合を経て、また次なる高い目標に目を向けていくべき状態にあることの証しだろう。過去の勝利に自信をもらい、反省すべき点は反省する。そうしたらもう見つめるのは次の試合のことであるべきだ。それしかない。

鹿島、ガンバに連勝したことは大きかったが、上位チームがもたついたこともあって、半分は棚ぼた的に優勝争いに加わっている。でもこれはもうハチャメチャにうれしい誤算であり、こんなにエキサイティングなことはない。サポなら誰でも一度ぐらいは「捕らぬ狸の皮算用」シミュレーションをやってはニヤついたにちがいない。

勝ち点3のなかに6クラブで迎える残り試合はわずかに3で、まず最初に勝たなければまるで話にならない。捕らぬ狸はいつの間にかキツネに変わってしまい、最後はキツネにだまされておしまい。そんな結末はいやだ。いい夢はなるべく長く見続けたいものだ。その結果、夢で終わってもそれはそれで諦めがつくものだ。

アウェイでの神戸戦。ノリオが出るらしいが、FKでも蹴ろうものなら猛烈なブーイングで迎えてあげよう。そんな小さなことよりも、やはり狙うのは優勝だ。さあいこう、念願のリーグ戦初制覇を目指して勝利街道を進んでいこうじゃないか。