遅ればせながら代表戦のこと

1日遅れで録画しておいた日本vsウズベキスタンの試合を観た。もう結果も内容のあれこれも知っているので、ウワサに聞いた出来事を検証するかのような気分になる。

ウズベキは開始早々から予想以上の激しいプレスだったと聞いていた。たしかにそんな感じで、日本はうまくボールをつなげない。でもこの程度のプレスなら大騒ぎすることじゃない。あくまでも“ウズベキスタンにしては”というレベルのこと。そこをうまく攻めきれない日本。前途多難なスタートといえよう。

先制点を相手に奪われる。これもどちらかといえば信じられない出来事だっただろう。闘莉王のクリアミスが起点となったが、そこから相手にボールをもたれてからのディフェンスも甘かったなあ。前半のうちに大久保−玉田で同点にしてやれやれ。そしてその後は日本がボールを支配する時間が長く、決定的な惜しい場面も数々あったが、これは毎度おなじみのこと。1−1のドローの勝ち点1獲得で最終予選第2戦を終えた。

新聞によると、岡ちゃんは今回のウズベキ戦を含め、今後の試合でもし負けたら即座に代表監督の座を退くという。協会幹部も「スタジアムの芝を22㎜に短くカットしたり、試合前に水をまくようにと指示したわりにはこの試合かい」みたいな、いつでも解任する気がマンマンみたいなコメントをしている。代表監督は本当につらいですなあ。まして、日本人だとよけいきついと思う。負けたとき、トルシエジーコは岡ちゃんみたいに引きつった表情はしていなかった。むしろ報道陣に逆ギレしていた。

試合後もう一度、最終予選Aグループの勝敗表を見てみると日本は勝ち点4で2位。しかも同じ勝ち点4で3位のカタールはすでに3試合やっている。日本はまだ2試合だ。オーストラリアも2試合2勝の勝ち点6で1位。まあこうやって見ると、けっして焦ることじゃないんじゃないか。勝負はこれからでしょう。オーストラリアには直接対決で勝つことだ。

とはいえ気になるのは試合内容。まだ全然チームになっていない。こんなのでたまさかW杯に出場しても、まったく期待できないどころか、ちょっと前まで憧れの舞台だったW杯の重みを誤解する人たちがどっと増えてしまいそうだ。日本は必ずワールドカップに出られるもの、という雰囲気になるのは怖いし、日本における真のサッカー発展のためにもよくないことだと思うのだが…。