ヴァンフォーレの街・甲府市千代田湖でヘラを釣る

甲府市街から昇仙峡方面へ向かう途中にある千代田湖へ行ってきた。この湖は「丸山溜池」というのが正式名称なのだが、一般的にはまるで知られていないところだと思う。ただしヘラブナ釣り愛好者の間ではかなり有名な名釣り場。

ここで釣れるヘラはサイズが平均35㎝ぐらいと大きめで、重量感たっぷりで野性的な風貌をしていることから、“信玄ベラ”と呼ばれる。言わずと知れたご当地甲斐の国を統治した戦国時代の名将・武田信玄の名をかぶせたもの。ちと大げさは気はするのだが、結構広まったニックネームだ。

仲間うちで月に1回釣り場に集まって低レベルに腕を競う「へぼの会」の会長Tさんと、カメラマンで副会長のWさんと僕という豪華メンバー(!?)でこの千代田湖へ釣りに行ってきた。天候は前日の冷たい雨とは打って変わり、朝から晴れ間の見える暖かい日となった。


ここ千代田湖では1人が1隻のボートに乗って竿を振る。最初の1時間半ぐらいはアタリも少なく、「こりゃ例によって低調へぼモードかいな」と思い込んでしまうスタート。それでも9時、10時頃になると3人ともそこそこのペースで釣れるようになった。釣れるたびに魚はギュンギュン水中を走るので面白いのだが、そのうち腕が疲れてきてしまう。まあこういうのは心地よい疲れの部類なのだが。

昼過ぎには青空が広がりだいぶ暑くなってきたが、もう蒸し暑さはなく気温も23℃ぐらいなので気分は快適。小高い里山に囲まれたのどかな景色が心を和ませてくれる。奥秩父連峰は残念ながら見えなかったが、久しぶりにいい空気に触れた楽しい釣りだった。
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前から思い描いているのは、ここ千代田湖での釣りと、地元のJクラブ・ヴァンフォーレ甲府のホーム試合観戦とを1日で楽しんでしまおうという企画。朝から3時頃までは釣り、それから車でヴァンフォーレの本拠地・小瀬スポーツ公園競技場へ移動して夕方以降開始の試合を観て帰る、というスケジュールだ。

さらに言うなら、ヴァンフォーレの相手は東京であってくれたら、なおよろしい。試合後は勝っても負けても甲府の街で一杯飲みたいから、できれば市内の湯村温泉にでも1泊したいなあ。ビジネスホテルでもいいけど。

一昨年の昇格したシーズンで見せたあのスピード感あふれるサッカーが復活してもらいたい。あの年は各停の中央本線に乗り、小瀬まで行った。甲府駅の改札を出たところに「歓迎 FC東京応援の皆さん」みたいな横断幕のようなものが掲げられてて、驚きと感激が湧いたのを今も覚えている。ヴァンフォーレ甲府のJ1昇格を心から願わずにはいられない。