上を向いて歩こう/リーグ戦第28節vs.清水/味スタ

仕事が入り味スタに行かれないことになってヤキモキしていたが、帰宅後、NHKBSでの中継を録画しておいたのを観た。そして1−5の大敗を知った。リアルタイムの試合終了から遅れること、5時間ほど。録画した画像が終わったあと、なんだかモヤモヤする気持ちが残った。

惨敗に終わった試合に対しての悔しさや無念さは当然のことながらある。でもやっぱり違うんだな、リアルタイムとずれた時間の録画観戦では気持ちが全然違う。ゴール裏にいたら、あるいはどこかのサッカーバーでテレビ生観戦していたら、きっと試合中も終了後ももっともっと感情は高まっていたにちがいない。
                       ☆
試合後、選手が挨拶にやってきた最中ずっと「俺らがついてるぜ」のチャントを歌い続けたそうだ。スカパーならここまで放映されただろうけど、NHKはすぐに終わってしまうので知らなかった。こうした様子は、もっぱら掲示板やブログで知るしかなかった。

掲示板上では「あの試合で歌い続けて選手を迎えるとは信じられない」「サポーターがヌルいから選手もヌルいのだ」等々、厳しい見方がある反面、「大負けは残念だが、まだあきらめるな、の気持ちを込めて歌った」「ああいう試合だったからこそ励ますのがサポーターだろう」といった温情に満ちた意見も同じように多かった。

自分が現場にいたらどうだっただろう、と考えてみた。負け試合のあと、内容によってはブーイングをすることもあれば、静観することもある。呆然として声が出ないことだってある。あくまでもその時の自分自身の意志のまま、態度を表してきた。

結論。今回の清水戦は、僕ならばきっとチャントを歌っただろう。大量失点で負けた原因を分析するのはあとのことでいい。一番ふがいなく悔しい思いでいっぱいの選手たちに「まだまだだ、下を向くな! つぎから頑張れ!」と言ってあげたかったにちがいない……きっと。でも、録画でしかも5時間以上遅くそう思っても、なんだかしっくりこない。やっぱりゴール裏にいたかった。
                      ☆
何度も書いた気がするが、今年は「チームづくりの1年、あわよくば上位に加われれば」と思っていただけに、優勝争いに名を連ねている現状には正直なところ出来すぎの感もある。

でも、ここまできたら行っちゃえ、行くっきゃない! 今まで経験したことのないプレッシャーを思い切り体感し、そこでも勝ち抜くだけの技術と精神力に磨きをかけてもらいたい。結果はともかくがむしゃらに行ってほしい。今年は優勝には届かなくても、きっと来シーズン以降のビタミンになるはずだ。

スタッフも、選手も、そしてサポーターも、下を向くことはない、上を向いて歩いていこう。